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 新型コロナの影響で、テレワークを余儀なくされている読者も多いだろう。かく言うINTERNET Watch編集部や著者たちにとってもそれは同じ。それぞれの住環境の中で、テレワーク環境をより改善すべく日々工夫を凝らしている。そこでこの連載では、実際に使ってオススメできると思ったテレワークグッズのレビューをリレー形式で紹介していく。

見ないフリをし続けてきた「キーボードの掃除」に向き合う

 テレワーク環境でPCのモニターを増やしたり、設定を変更したりといったカスタマイズを、筆者はほとんどしていない。

 「できるシリーズ」のようなPC解説書の編集・執筆に携わる際、読者の標準的な(と考えられる)環境を日頃から使うようにしていたためで、慣れればデフォルト環境も悪くない。なんならカスタマイズの手間がかからなくてよい、とも言える。

 ただし、キーボードだけは多少こだわりがあり、長くロジクールの製品を愛用している。PC用のキーボードは多種多様だが、クセのない標準的なキーの配置およびサイズで、ほどよい打鍵感があり、なおかつコンパクトなもの、を選んでいくと、ロジクールの製品がベストだ。かつての「Justy」ブランドのスリムキーボードのテイストを感じる。

 以前はワイヤレスキーボードを使っていたが、4、5年前に故障してしまい、USB接続の製品に買い替えた。会社がテレワークに移行した2020年にPCを買い替えたが、付属していたキーボードは処分して、引き続きロジクールのキーボードを接続している。「K120」というモデルだが、Amazonを見てみたら在庫がなかった(2013年取り扱い開始と古いためか? ロジクールのサイトでは注文できるようだ)。

 ある程度キーストロークが深いキーボードを使っていると、どうしても気になるのがキーの汚れだ。キートップはたまに拭き掃除などするが、側面(斜面?)やキーの間が掃除しにくく、ホコリが溜まってしまう。

愛用のキーボード、ロジクール「K120」

見苦しい写真で恐縮だが、アップにするとかなりホコリがたまっていることがわかる

 本音を言うと、仕事中はキーボードに目をやることがないので気にならない。が、仕事の前後にふとキーボードを見ると気にならなくもない。いやでも触れるところではないから別にいいのでは――とはいえ、そのホコリが舞い上がって……と考えるとマズい気もする。しかし、仕事前に掃除をする時間の余裕はなく、仕事の後には気力がない。

 結果、年に1、2回ほどはひっくり返してブラシでホコリを払ったりもするが、数週間もすれば、またホコリが積もってしまうのだった。

 テレワークで家のPCがフル回転を続ける中、もうちょい気軽かつ効果的な手入れをして気持ちよく使いたい、という思いで購入したのが「おそうじスライム」とか「掃除用ジェル」とか呼ばれているヤツだ。

 ゲル状の物体を、形が複雑で掃除しにくい製品に貼り付けてからベロっと剥がすと、細かなホコリなどを吸着し、きれいにしてくれるという。

 家にある扇風機の通気口が細かい網目状になっていて、ホコリがよく詰まるのに掃除が困難だったのだが、これを使うと簡単に掃除できる! と妻が見せてくれた。なるほどこれはいいな、とAmazonで探してみると、もっぱらキーボードの掃除に便利ですとアピールされている。なるほどキーボードが本命だったのか。

 さまざまな製品名で類似品が売られているが、以降は「スライム」と呼ぶことにする。

「繰り返し」使うことは可能だが、あまり長期的に使うのもどうなのか……と気になる

 このスライムによる掃除は手軽かつ効果的、そして爽快感もあって、実にいい。

 ただし、今回購入したスライムは700円ほどする。商品説明には「繰り返し使える」とあり、確かに何度でも使えるし、使用後に保存しておいても硬くなるなどの変質はないようだが、ホコリをたっぷり取り込んだものを長く置いておくのは気分的にイヤだ。しかし、ある程度使ったら捨ててしまうと考えると、けっこう高価な買い物に感じてしまう。

 実のところ、筆者愛用のキーボードは安物なので、スライム2、3回分で金額的には新品を買い直せるのだった。

 このスライムは、ブラシなどでも掃除が行き届きにくい形状が複雑なモノ全般の掃除には、とても頼りになる。ホコリをたくさん取り込んだものを長く置いておくのは避けるとしても、大掃除のときなどにこれらをまとめて掃除するのに使い、そのまま使い捨てにするのは、悪くないだろう。取れにくいホコリがごっそりと取れるのは、エンタメ性もあって楽しい。

 もしくは、キーボードまわり専用として、ある程度の期間使い続けることにしてもいいかもしれない。今回買ったものはこの方向で、1~2カ月ほどキーボード掃除に使ってみることにする。