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 先月の衆院選で岸田総理が茨城県内の自民党候補者の応援演説を行った際、茨城県トラック協会の関連団体が日当5000円を支払い、会員を動員していたことがわかりました。

 岸田総理は先月26日、茨城県つくば市で、衆院選の候補者だった自民党の国光文乃衆院議員の応援演説を行いました。

 茨城県トラック協会によりますと、この応援演説について関連の任意団体「茨城県運輸政策研究会」が、選挙区内の支部長宛てに動員を呼びかける文書をファックスしたということです。JNNが入手した文書には、専務理事の名で、参加者に日当として1人あたり5000円を支払うと記載されています。協会側によりますと、動員には21人が応じたということです。

 一方、動員に応じた茨城県内の運送会社社長は取材に対して、「現場で封筒に入った5000円を受け取り、領収書を書いて渡した」「交通費代だと言われた」と話しています。この問題について国光議員は今月11日、記者団に対し「一切関与していない」と述べています。

 公職選挙法は、候補者を当選させる目的で有権者らに金銭を提供する行為を禁じていますが、動員を呼びかけた文書では、投票に関しては触れられていません。