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 きょう告示された自民党の総裁選挙。コロナ禍にふさわしいリーダーはいったい誰なのか。4人の候補者たちが語ったこととは・・・。

 事実上、次の総理大臣を決める自民党総裁選。4人の候補者たちが、演説会で決意表明を行いました。

自民党麻生派 河野太郎行革相
 「ぜひこの日本の国のコロナの対応を、河野太郎に任せていただきたい。河野太郎の実行力に任せていただきたい」

 河野氏が訴えたのがコロナ対策へのデジタル技術の活用です。

自民党麻生派 河野太郎行革相
 「『わかりました、協力します』そしたらボタン一つをポチっと押せば、協力金・給付金が支給される、そんなデジタルのシステムがあっていい、なければおかしい」

 「コロナ前に戻るではなく、新しい未来につながる投資を」と訴えました。

 また、前回の総裁選で敗れた岸田氏は・・・

自民党岸田派 岸田文雄前政調会長
 「今回は違います。今の時代、求められているリーダーは私であると、強い確信を持って、ここに立たせていただいております」

 さらに国民に人気の高い河野氏との違いを意識したのか・・・。

自民党岸田派 岸田文雄前政調会長
 「国民の皆さんが大きなストレスを感じ、疲れを感じている今、求められる政治は自分のやりたいことを俺について来いと押し付ける政治ではありません」

 岸田氏は最大の争点に党の改革を位置づけ、党役員の任期の明確化を改めて訴えました。

 一方、安倍前総理からの支援を受け保守派に支持を広げている高市氏。

自民党無派閥 高市早苗前総務相
 「美しく、強く、成長する国、日本を作り次世代に確かな未来を送る責任があります」

 「日本経済強靱化計画」のスローガンを掲げ、大胆な危機管理投資で日本経済を立て直すとしました。さらに国の防衛にも時間を割きました。

自民党無派閥 高市早苗前総務相
 「敵基地の無力化、なかなか困難な取り組みではありますが、これを可能とするための法制度整備、訓練と装備の充実。また防衛関連予算の増額を行ってまいります」

 一方、ギリギリのタイミングで出馬にこぎ着けた野田氏は・・・。

自民党無派閥 野田聖子幹事長代行
 「日本初の女性の総理大臣になったら、この社会のパラダイムシフトを一気に加速させていきます」

 「こどもまんなか庁」の創設や女性の社会進出など、「多様性」を旗印に戦います。

自民党無派閥 野田聖子幹事長代行
 「野田内閣の女性閣僚は全体の半分になるように目指していきます」

 その後の記者会見では女系天皇について・・・。

自民党無派閥 野田聖子幹事長代行
 「一つの選択肢として、女系天皇というのは含まれると私は理解しています」

 29日の投開票まで熾烈な戦いが続きます。