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現在の日経平均株価や株式市場の状況と今後の見通しについて、アナリストの藤井英敏さんが鋭く分析! 新型コロナウイルスのインド型(デルタ型)の感染拡大を主因とした日本の景気低迷と、政治リスクの高まりが、日本株の上値を圧迫しています。ワクチン接種の進展などを支えにして日本経済が明確に回復に向かうという期待も、大幅に後退しつつあります。また、東京五輪関係者への感染により、国内で初めて確認された新型コロナウイルスの「ラムダ株」への警戒感も高まっています。こうした経済の回復力の弱さから政治の不透明感が強まり、秋にかけて政治リスクの高まりが、株式市場の波乱要因になりそうです。ちなみに、菅首相の自民党総裁としての任期は9月30日まで、さらに衆院議員は10月21日に任期満了を迎えます。