新型コロナの新たな変異ウイルス「オミクロン株」がデルタ株に比べ、ヒトの気管支でおよそ７０倍速く増殖するとの研究結果を香港大学の研究チームが発表しました。
香港大学の研究チームは１５日、新型コロナのオミクロン株について、ヒトの気管支組織に感染させて２４時間後の結果を見たところ、デルタ株に比べおよそ７０倍のウイルス量だったと発表しました。
一方、肺組織に感染させた場合のウイルス量は従来株の１０分の１だったとし、「オミクロン株に感染しても、重症度はより低いことを示唆している可能性がある」としています。
この結果は専門家が検証を行う査読中で、研究チームはオミクロン株について「病原性が低くてもとても感染力が強いため、多くの人が感染することで重症者や死者が増える可能性がある」とも指摘し、注意を促しています。（16日23:05）