アメリカやイギリスなどが 北京オリンピック・パラリンピックへの「外交的ボイコット」を表明する中、中国外務省は「日本のオリンピック開催を支持した中国に、今度は日本が信義を示す番だ」と強調し、日本に追随しないよう求めた。
中国外務省の汪文斌報道官は記者会見でアメリカやオーストラリアに続き、イギリスとカナダが北京オリンピックへの「外交的ボイコット」を表明したことについて「間違いなくその代償を払うことになる」と強く反発した。
その上で日本の対応について、汪報道官は「中国は日本の東京オリンピック開催を全面的に支持してきたが、今度は日本がそれにふさわしい信義を示す番です」と述べ、アメリカなどの「外交的ボイコット」に同調しないよう求めた。
安倍元総理が「日本の意思を示すときは近づいている」などと早期の対応を求める声がある中で、日本に釘を刺した形。中国は今後も「外交的ボイコット」の動きが広がることに警戒を強めるものとみられる。