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スマートマニュファクチャリングの世界的リーダーである台湾の鴻海(ホンハイ)科技集団(Foxconn)が、2021年10月18日に開催されたイベントで、電気自動車のプロトタイプ3車種を発表した。

SUV車の「モデルC」は、ミニマルな外観でありながら機構部品が収まるスペースを大幅に縮小することで、5+2人の快適な居住空間と収納スペースを実現している。また、空気抵抗係数(CD値)は0.27と低く、0-100km を3.8秒で加速し、航続距離は700kmだ。このモデルで初めて採用された鴻海のオープンプラットフォーム共有化のメリットにより、高性能の電気自動車がガソリン車と同等の価格で入手可能だ。

「モデルE」は、鴻海とイタリアのデザイン会社Pininfarinaが共同開発した高級セダン。顔認証によるスマートエントリー機能など、スマートアプリケーションとの連動が可能。また、約750馬力の高出力で、0-100kmを2.8秒という驚異的な速さで加速する。750kmの航続距離は3モデルでも最長だ。

都市型バスの「モデルT」は高剛性ボディが特徴で、20万kmの加速耐久テストと1000時間以上の剛体強度テストをクリアし、米国連邦公共交通局(FTA)の基準も満たしている。また、バッテリー性能も高く、航続距離は400km、最高速度は時速120kmに達する。

この3モデルは、台湾のYulon Motorと鴻海の合弁会社Foxtronが、設立から1年足らずの期間で開発したもので、Foxtronの副会長Tso Chi-sen氏は「今後5年間で、電気自動車は鴻海の1兆台湾ドル(約4兆円)規模のビジネスのひとつになるだろう」と述べた。また、鴻海の創業者Terry Gou氏は「電気自動車は世界最大かつ最も高価なスマート電子機器」であり「電子機器製造に強い台湾は、電気自動車の開発において重要な役割を果たすだろう」と展望を語った。

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