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おととし茨城県境町の住宅で家族4人が殺傷された事件で、逮捕された26歳の容疑者について、検察は17日、殺人などの罪で起訴しました。捜査関係者によりますと、これまでの調べに対し、関与を否認しているということです。

起訴されたのは、埼玉県三郷市の無職、岡庭由征被告(26)です。

起訴状などによりますと、岡庭被告はおととし9月、茨城県境町の住宅で、会社員の小林光則さん(当時48)と、妻でパート従業員の美和さん(当時50)を刃物で刺して殺害したうえ、長男と次女にもけがを負わせたとして、殺人や殺人未遂などの罪に問われています。

岡庭被告は、ことし5月に逮捕されていて、捜査関係者によりますと、事件前にインターネットで現場周辺について調べたり、現場周辺が写った画像をカメラに保存し、その後削除したりした疑いがあるということです。

また、水戸地方検察庁は、岡庭被告の刑事責任能力について調べるため、今月6日まで3か月間、専門家による精神鑑定を行っていましたが、刑事責任を問えると判断し、17日、起訴しました。

検察は認否を明らかにしていませんが、捜査関係者によりますと、これまでの調べに対し、関与を否認しているということです。