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自宅のアゲハチョウ
先月、自宅のミカンの木でアゲハチョウがたくさん育っていたので、持ち帰ってサナギになる様子を息子と観察をしていました。
サナギになったと同時に、ケースの床に白いハエの幼虫が何匹も動いていました。
ヤドリバエに寄生されていたのです。

ヤドリバエ
そして羽化したヤドリバエの一種。

アゲハチョウ ヤドリバエ
おそらく雌雄の差だと思いますが、大きな個体は13mm、小さな個体は8mmほどです。

それからしばらく経ったある日、さらに驚きの出来事がありました。
いつも通り飼育している生きものたちを見回っていると、セマルハコガメの飼育ケースの水面にすさまじい数の黒い虫が溺れていたのです。
トビイロケアリよりわずかに大きく見えました。
どこからか、飼育しているアリが脱走したのだと思いました。
寄生蜂
網で少し掬って見たところ、それはアリではなくハチだったのです。
とにかく数の多さに驚きです。その数なんと約300匹!!
そのすべてが何故かカメの水で溺れているのです。
その理由は、カメの上に設置してある紫外線灯だったようです。
紫外線に誘因されてその下の水に落ちてしまったのでしょう。
この数が部屋中に分散したら大変だったので良かったです(笑)

寄生蜂
こちらがその寄生蜂。
どこから出たのか部屋を見まわしましたが、シモフリスズメのサナギは無傷だし、これもアゲハチョウのサナギしか考えられませんでした。
アゲハチョウのサナギを見てみると、二つのサナギに穴が開いていて、中は空っぽでしたが、わずかに糸のようなものが付いていました。
おそらくここから出たのだと思われますが、これから300匹も出てきたというのが本当に驚きでした。
あの時持ち帰ったたくさんのアゲハチョウたちは、全てがハエとハチに寄生されていました。
チョウやガの幼虫たちは敵が多くて生きていくのは大変です。