Facebookは8月11日、ネットワーク同期用のタイムアプライアンスを構築し、仕様全体をオープンソース化したと発表した。多くのサービスは時刻同期に依存しているが、NTPサービス自体のトラブルやネット接続できないときには時刻補正ができない。このプロジェクトでは、原子時計を搭載したPCI Expressの拡張カード形式にまとめられた時刻管理ボックス「Time Card」を用意した(Time Appliances Project、Facebook、Open-Time-Server GitHub、GIGAZINE、TechCrunch)。
通常は人工衛星からの信号を受信、地上のタイムサーバーの時刻を補正するStratum1 NTPサーバとして機能する。人工衛星との接続が一時的に失われた場合でもTime Card内部に備えられた原子時計で補正が継続できる。こうした時刻管理ボックスはこれまでも存在したが、システムが古くセキュリティ上の問題が存在した。また機能リクエストやセキュリティの修正を要求しても対応に時間が掛かった。またユーザーが保守できない独自のハードウェアは、故障時の交換が難しいことがあった。この問題への解決策として、一般に入手可能な部品から構成されたPCIeカード形式のTime Cardを作成したとしている。また設計過程をオープンソース化することにより、プロジェクトが継続可能にしたかったとしている。
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