この記事は Google Developers Blog の記事 “What is Google’s Dev Library––a new open-source platform for developers” を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
世界中のデベロッパーが、オープンソースのツールやチュートリアルを作成しています。しかし、それを見つけてもらうのは簡単なことではありません。多くの場合、公開されるコンテンツは、GitHub から Medium まで、たくさんのサイトにまたがっています。そこで Google は、Google のテクノロジーに関連する優れたプロジェクトを 1 か所にまとめて紹介する場所を作ることを決定し、Dev Library を公開しました。Dev Library は、Google のテクノロジーを使って構築されたプロジェクトや、それに関する記事を厳選して集めたアーカイブです。
このプラットフォームには、ブログ投稿やオープンソース ツールが掲載され、わかりやすい操作で閲覧できるようになっています。プロダクトの領域として、機械学習、Flutter、Firebase、Angular、クラウド、Android を扱っています。
Dev Library がほかと異なる点は何ですか?
皆さんが申請したすべての記事やプロジェクトがサイトに掲載されるとは限りません。Google のエキスパートからなるチームが、それぞれのトピックの正確性や関連性を吟味します。そのため、サイトに掲載されたコンテンツは、Google が承認したことを意味しています。
どのように役立ちますか?
目につきやすくなります。広い専門性を持っているデベロッパーでも、その知識をアピールするのは大変なことです。Dev Library は、皆さんが世界に向かって「ねえ!すばらしいプロジェクトを作ったんだけど、ぜひ見てみない?」と声をあげる方法の 1 つです。
さらに、同じように Dev Library でプロジェクトを公開している貢献者仲間のネットワークを得ることもできます。
貢献者の皆さんによる作業を応援するため、1 人ずつ専用の作者ページを作成して、1 か所でプロジェクトを一覧できるようにしています。
Dev Library ではどんなコンテンツが見つかりますか?
このサイトに幅広いコンテンツが掲載されている証として、公開されているコンテンツや作成したデベロッパーの動画インタビューの一部を紹介しましょう。
- TensorFlow の Object Detection API を使って血球を検出するコードサンプルと、作成者の Sayak Paul 氏へのインタビュー
- Wayne Gakuo 氏が Angular、Tailwind CSS、OpenWeather API、HERE Geocoding API を使って構築したシンプルな天気予報アプリ
- テスト駆動アプローチを使って Flutter の API 呼び出しの効率を高めるコーディング方法のヒントと、作成者の Waleed Arshad 氏へのインタビュー
- Jeremy Wilkin 氏による、Clarity というオープンソース デザイン システムを使って Angular アプリケーションを作る方法
最終的な目的は何ですか?
優れた文章を書けるデベロッパーを増やすことです。あらゆる種類のプロジェクトを経験し、知識を備えているにもかかわらず、それを表現するのに苦労するデベロッパーを見かけることは少なくありません。しかし、自分の作業について文章化できるデベロッパーがもっと必要です。経験してきた苦労や実際に書いたコードブロック、プロジェクトを形にする方法といった内容です。
Dev Library を通じて、変化を生み出したいと思っています。
優れた文章を書けるデベロッパーを増やし、マーケティングの質を向上させ、詳しい説明を待っている世界中のユーザーにアプローチしてもらえることを期待しています。
どうすれば Dev Library をサポートできますか?
Dev Library をさらに成長させるために、皆さんにご協力いただける方法が 2 つあります。
- Dev Library で公開したい優れたコンテンツをお持ちの方は、こちらからレビューの申請をしてください。
- フィードバックも歓迎しています。Dev Library サイトに追加や変更の希望がある方は、こちらの簡単なフィードバック フォームに入力するか、GitHub で Issue を送信してください。
皆さんからの申請やフィードバックを楽しみにしております。
Dev Library が皆さんのオープンソース作品を公開するすばらしい場所になるように、ご協力をお願いいたします。
Reviewed by Eiji Kitamura – Developer Relations Team