8月に物欲爆発して購入したCDとDVDの紹介と感想の「第3弾」です!
簡単な紹介に留めようと思ったのに、気がつけば長いよ文章・・・。
左:人間椅子「萬燈籠」(日本盤、2013年8月)
右:TOWER RECORDS 購入特典CD-R「オー!デカダンス」
OZZFEST 13の大舞台でBLACK SABBATHに負けず劣らず大声援を受けていた人間椅子。こんな大きなステージで彼らのパフォーマンスを観る日がくるとは…終わったあと号泣して他の人間椅子ファンの方に慰められたのは良い思い出です(汗)
そんな人間椅子が未だかつて無い勢いのビッグウェーブが来てる中作りあげた作品が、17枚目のスタジオアルバムとなる本作です!
最初、diskUNIONのTシャツ付きCDを予約しようとしたら既にサイズ切れでビックリ!急いでタワレコの特典CD-Rに切り替え予約して無事ゲットしました!
この特典CD-Rも発売初日でサクッと品切れになったとか…。ビッグウェーブ来てるよビッグウェーブ!
前作の「此岸礼讃」(2011年)は震災を受けてポジティブなメッセージを込めたアルバムでしたが、今作はその延長線上には敢えて行かず、原点を見つめ直したようなアルバムです。
今作の特徴として、BLACK SABBATHのTony Iommi先生にならって、暗く心がざわつく“Devil’s Chord” (♭5) を多用しています。さらにワジー自作のエフェクターで歪ませることで独特なヘヴィで不気味な音を生み出しています。
また、ナカジマノブさんのドラムが”ツーバス&銅鑼”仕様となり、バスドラの音数も増えたことでノリの良いドラミングに加えて重さもパワーアップしてます。
たった3人が創り出す音の重厚感に圧倒されますが、そこは人間椅子。決して気持ち悪いだけの重力に押し潰されるようなサウンドにはなっていません。スローな曲もあれば疾走曲もあります。ヘヴィメタルをベースに”和テイスト”なメロディやロッケンロー系のノリの良いリフ、ワジーの縦横無尽なギターソロが曲を彩っています。ワジーの訥々としたヴォーカルに耳をじっと傾ける一方で、研ちゃんの血管切れて唾が飛んでくるようなヴォーカルにステレオの前で後ずさりしそうになったり(^^;)
さらに「幻想的・怪奇的」でありながら「ユーモア」のある歌詞も“日本語ロック”に拘る人間椅子ならでは。日本語の“語彙”・“オノマトペ”の多さと美しさを改めて意識させてくれますね。ブックレットの歌詞は小さいけれど目を凝らして読み込んでくださいませ!
左:VOLBEAT「Live From Beyond Hell / Above Heaven [DVD] 」(輸入盤DVD、リージョンフリー、国内DVDプレーヤー視聴可、2011年12月)
SUMMER SONIC 2013で念願の初来日公演を観ることができたVOLBEATの2011年末にリリースされたライヴDVDです!\(^O^)/
残念ながら日本盤は発売されてませんが、輸入盤DVDはHMV, Amazon, タワレコどれも、NTSC仕様のリージョンフリーなので国内DVDプレーヤーで視聴可能です。字幕も”英語・ドイツ語・フランス語・スペイン語”対応とインターナショナル(笑)
DVDは2枚組で、前作「Beyond Hell/Above Heaven」(2010年)のリリースにともなうワールドツアーのライヴとなってます。[Disc 1]には2010年11月19日、地元デンマーク・コペンハーゲンでのライヴ、[Disc 2]には2011年4月9日、アメリカ・カリフォルニアでのライヴと2011年6月5日、ドイツのROCK AM RINGでのライヴが収録されています。
最新作の5thアルバム「Outlaw Gentlemen & Shady Ladies」(2013年)より前のアルバムは残念ながら日本盤がリリースされてないので、VOLBEATの魅力を感じたいのならこの「ライヴDVD」(もしくはライヴCD)と最新盤をチェックすればバッチリです!
VOLBEATはユニークな楽曲もさることながら、そのライヴパフォーマンスでファンを増やしていったバンドです。彼らの音楽は”ヘヴィメタル/ロカビリー/スラッシュ/ロッケンロー/ハードロック…”と自分たちの好きな音楽が全部ミックスされ、それらを上手く消化して唯一無比のものにしています。
1曲の中で”デスメタル~ロッケンロー~メロハー”とくるくる変わる展開なんてVOLBEAT以外に考えつかないし、やろうとしないでしょうw 爽やかな曲から暴走ロッケンロー、アグレッシブなメタルと思いきやクラシックロックと、次々繰り出すバラエティに富んだ曲はライヴ映えするものばかりです。
「良い音楽に細かいジャンルなんて関係ない」という彼らの揺るぎない自信に裏付けられたライヴパフォーマンスを観ていると自然と身体が疼き出し、熱狂的な観客の姿に自分を重ねて熱くなってしまいます。
次の来日が待ちきれませんね~!その時までこのDVDで我慢!
右上:KVELERTAK「Meir: メイア -欲望-」(日本盤、ライヴボーナストラック付、2013年8月)
ノルウェーが生んだハードコア暴走ロッケンローメタルKVELERTAKの2ndにして日本デビュー盤です!
ノルウェー語の歌詞はバンドの意向により非公開!2行ほどの”概要”のみです Σ( ̄□ ̄;) 1stも歌詞は非公開だったんですよね…。ファンが歌詞サイトにノルウェー語の歌詞や英訳をUPしてるので、それを読んでますが全部じゃないのが辛い。そのくせライヴでシンガロング要求するんですから恐ろしい奴らだ(^^;)
輸入盤は4月にリリース済みですが、日本盤は2013年3月のBBCラジオ1の番組における新作からのライヴセッションが4曲もボーナストラックとして付いてます!これはファンとしては欲しいっ!ということで…ボートラ目当てで買い直ししました(;∀;)
1stの「Kvelertak」(2011年)も6人の暴発したパワーで満ちたアルバムでしたが、2ndの本作は1stで暴れたりなかったとばかりに、さらにパワーアップしてます!基本はクラシックなハードロックをルーツに、ストーナー入った暴走ロッケンロー×ハードコアパンクを織り交ぜたサウンドです。トレモロリフ、ブラストビート、金切り声シャウトが特徴的なブラックメタルの要素もまとった曲もありますが、それを全面に押し出しているわけではなく程良い味付け加減です (ただし、”Trepan”のイントロや”Nekrokosmos”の中盤~後半は色濃く出てます)。
IRON MAIDENリスペクトなトリプルギター編成で各々が好き放題に弾いているようで、しっかりユニゾンやギターソロのパートもあったり、Erlend Hjelvikのかっとんだシャウトスクリームで突き進むかと思いきやメロディアスなコーラスパートもあったりと、一筋縄でいかないのも彼らのサウンドの特徴ですが、曲の最初から最後までテンションが落ちないよう緻密な計算が感じられます。
トリプルギター&ベース&手数の多いドラムということで音数がやたら多いんですが、CONVERGEのKurt Ballouがプロデュースしたこともあってか、1音1音の輪郭がハッキリとしてエッジが効いているため空間にまだ余裕のある音作りになってます。
繰り返されるリフに耳がとられてトリップしそうになりながら溢れるエネルギーを全身に受けて聴き終わった後はなんだかスッキリするアルバムです!
ライヴはアルバム以上にエネルギッシュでぶっ飛んでましたw こういうジャンルを超越したバンドが新しい潮流をつくっていくんでしょうね。オススメです!できれば1stの「Kvelertak」も一緒に聴いて欲しいですね♪
右下;SAINT VITUS「C.O.D.」(輸入盤、1992年、2013年8月再発)
TROUBLEと並びアメリカ・ドゥームメタル界を形づくったレジェンドSAINT VITUSの1992年にリリースされた6thアルバム。ずっと廃盤だったのが2013年になり、1995年リリースの「Die Healing」とともにリマスタ&ボートラ付きで再発されました!
この「C.O.D.」だけ、ヴォーカルがスウェーデンのドゥームバンドCOUNT RAVENのChritus Lindersonなんです。Scott “Wino” WeinrichがTHE OBSESSED再結成のため脱退して急遽白羽の矢が立ったのがChritus。これ1枚作って短いツアーに参加したのち、オリジナルヴォーカルのScott Reagersが復帰で交替となりました。そしてScottヴォーカルで「Die Healing」をリリースした後バンドは解散・・・復活まで深い眠りにつきます。
え?現在ですか?2008年から本格的に再結成し、2012年には待望の新作「LILLIE : F-65」をリリースし活動しています。ヴォーカルは、THE OBSESSEDも再々結成して忙しいScott Weinrichですw
SAINT VITUSのカタログの中で解散前のごたついた時期はスルーしてました。廃盤だったし…。今回リマスタされて音も良くなってることとボートラに惹かれて購入しちゃいました(^^;)
怒濤の勢いで、7~8月の物欲結果まとめ 第4弾に続きます! (えっ!)