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アメリカ航空宇宙局(NASA)は、計画中の有人月面着陸「アルテミス計画」、さらにその先の火星有人探査で必要な電力を確保するため、核分裂を利用した原子力発電システム「Fission Surface Power(FSP)」を計画している。10年以内の実証を目指し、米エネルギー省(DOE)とともに、国内企業から設計案を募集している。

FSPで生成した電力は、太陽電池などと組み合わせて、月面のローバーや実験機材で利用する予定だ。月の資源から水や推進剤、生命維持に必要な物資を生産する際にも使えるとしている。月着陸船もしくは月面ローバーからFSPを自律的に操作できることを求めている。

NASAはFSPを採用する理由の1つに、信頼性を挙げる。太陽光発電と異なり、FSPは暗いクレーターや数週間続く月の夜でも、常に運転できる。最低出力は40KWとし、これは地球上で稼働する商用原子力発電よりかなり低いが、月面ミッションでは十分のようだ。軽量でコンパクトにできるため、将来の火星ミッションにも展開しやすい。

NASA宇宙技術ミッション理事会のJim Reuter副理事長は、「豊富な電力が将来の宇宙探査のカギとなるだろう」と語る。NASAは、FSPが月や火星の電力計画と長期的な有人探査で大いに役立つと期待を寄せている。

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Fission System to Power Exploration on the Moon’s Surface and Beyond

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