2019年2月4日のリリース以来、日本国内で爆発的人気を維持している『Apex Legends(エーペックス レジェンズ)』。本作に登場する個性のオンパレードなレジェンドたちと同じくらい、そのプレイヤーたちの感性も豊かです。
それだけに、そんなレジェンドたちのうち「自分にぴったりな相性なのはどのレジェンドなんだろう……?」と迷ってしまっている読者の皆様も多いでしょう。そこで本記事ではレジェンドのうち数人をピックアップ。あなたが「何タイプ」なのかを探っていきましょう。
ちょっとキレやすい?
そんなあなたはきっと……“レイス”タイプ!
今もなお人気の高いスキンの1つである「ヴォイドウォーカー」や、青い光を曳いていく姿が象徴的な彼女。その姿たるや、ストレスのあまりにコーヒーをこぼし、更にクッキーを粉々にしてしまうこともあるのではないでしょうか?
弱体化を受けた今では少し難しくなりましたが、「前線に突っ込み、好き勝手に暴れ回って、危なくなったら虚空で味方の元へ帰る」というテンプレはやはり強力。全盛期、パーティーの撃ち合い担当は必ずといってよいほどレイスをピックし、「R99 / ウイングマン」や「R99 / ピースキーパー」といった名コンビを携えて暴れ回りました。交戦するパーティー同士、どちらのレイスが強く、最初の接触でダウンを持っていくのかという「レイスガチャ」が至る場所で発生し、つよつよのレイスは常にひっぱりだこの存在となっていました。
そんなレイス使いは瞬間瞬間が勝負所。一瞬で感情を戦いに切り替えていくことが肝要なレイスの戦い方はきっと「ちょっとカッとなりやすいかな……」と思っているあなたにはピッタリです。自分の寿命を消費して戦いに挑んでいるのではないかと思うような戦いぶりで戦場を混沌の渦に巻き込みましょう。
一方で、
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虚空で後退するが、味方が援護に来なくてキレる「いつまで漁ってんだよ!」
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ポータルを作ったが、味方が気づかず、また使わずキレる「ポータル使えよ!」
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撃ち合いに負けるとキレる「はぁ!?なんでだよ!」
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回復がなくなるとキレる、弾切れでもキレる「〇〇ねぇから!ムリ!!」
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口癖は常に「はぁ!?」
となってしまうあなたは要注意……。イリオモテヤマネコくらいのレアな存在になったつもりで冷静に自分を見直してみるのが吉でしょう。
特に、レイスは戦術アビリティ
・「虚空へ」の大幅な仕様変更
・当たり判定(ヒットボックス)の増大
などをはじめ、調整というよりも弱体化を受け続けています。
例えば、今でも語り草に上がることのあるレイスの戦術アビリティ「虚空へ」。シーズン10現在と異なり、シーズン5で調整が入る以前は瞬時に虚空へ突入できる(無敵になれる)最強アビリティでした。その後の仕様変更に当たり強化をされた部分はあるものの、やはりあの頃の方が強かったと当時を知るプレーヤーなら口を揃えていうはずです。
また、シーズン8での当たり判定(ヒットボックス)の増大は、虚空での強引な撤退を失っていたレイス使いに更なる打撃を与えました。シーズン10現在は削除されたものの、当時は被ダメージが増大するパッシブアビリティ「小柄」も付与されていたため、撃ち合いにとことん弱いイメージが定着。特に至近距離戦闘では悲しい程に溶かされてしまい、この時ばかりは心が折れかけました(筆者談)。
こうした調整の結果、シーズン10現在のレイスは文字通りの最強キャラではなく、使用にはスキルを求められる、やや玄人向けのレジェンドです。ゲームでの役回りが「キルゲッター」ではなく「マルチファイター」となったレイスを有効に使えるのは、きっと「キルを獲得するために指示を出すリーダー」より「戦いを有利に進めるために指示を出すリーダー」。
依然としてプロ、一般を問わずに愛され続けるレジェンド、レイス。そんな彼女を使いこなすためのラッキーワードは「冷静な言葉」。ハートは熱く、言葉はキレイに正確に。味方への意思疎通力を高めて勝利の司令塔を目指しましょう。
常に味方に貢献したい?
そんなあなたはきっと……“ジブラルタル”タイプ!
巨体をカバーするガンシールドと、有用なアビリティでチームに貢献する彼は、ゲーム内と同じく、プレイヤーもまた陽気なタイプが多いはず。しかし、その圧倒的な対面性能は本作でも随一であり、あと少しのところで撃ち負けて不機嫌になっているプレイヤーも多いでしょう。
戦術アビリティのプロテクトドームを展開し無理やり近距離戦闘に持ち込んだり、逆に安全に味方を蘇生したり、アルティメットの防衛爆撃で敵を一方的に攻撃したり、自慢のガンシールドを展開して有利に中距離戦を進めたり……。とにかく1人で出来ることが多く、ジブラルタル使いには戦況を常に冷静に分析して戦いを進める知的さ、そしてゲームプレイの経験が求められます。優秀なジブラルタル使いがいるだけでチームの安定感がグンと増すので、やはり彼を使いこなせるプレーヤーもひっぱりだこ。
そんなジブラルタル使いは戦況を見通すのが要。必要とあらばチームのために自らの犠牲も厭わない、「チームメイトに貢献したい」と考えている心優しきあなたはジブラルタルが似合います。そんなあなたをチームメイトも歓迎してくれるはずです。
一方で、
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防衛爆撃をミス「爆撃ミスったわ」
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ガンシールドで余裕を見せていたら集中砲火でダウン「いやタゲとりすぎだろ笑」
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ドームを予想だにしない場所で展開「え、ちょ、マジ、え?」
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味方を蘇生した瞬間、敵が猛烈な勢いでなだれ込む「タイミング悪すぎ…」
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爆撃を重ねられ、何が何だかさっぱり分からない「これ俺の爆撃…じゃないな」
こうした状況になってしまうあなたは要注意……。とはいえ、もちろん状況自体はよくあること。きっと、心のなかではこの様に考えていることもあるでしょう。あなたはとても優しく、チームメンバーから頼られていますが、常に最高のパフォーマンスが出せるとは限りません。きっと「なんだよ今の」と文句を言われることも。それをドームのような広い心で受け止めるもよし。リチャージの長い防衛爆撃のように「だったらお前がやってみろ!」と、たまにはキレてみてもよいでしょう。
ジブラルタルが歩く棺桶時代から今の地位まで昇りつめたのには、
・パッシブアビリティ「鉄壁」の追加
・ドーム内での高速蘇生
特にこれらの調整が大きく影響しているのではないでしょうか。
シーズン10現在、撃ち合いでは無類の強さを誇るジブラルタルですが、サービス当初はなんと最弱候補筆頭と囁かれていました。その理由は、あまりに打たれ弱かったこと。
ただでさえ巨大なヒットボックスの上、鉄壁もなく、頼りのガンシールドも実力を発揮しきれず気休め程度の効果に……。「よく当たり、よくダウン、よくデスボックス」な状態だったのです。その後、シーズン1にてヒットボックスの調整と鉄壁の追加が行われ、正面きっての撃ち合いに頼れる存在となりました。
また、シーズン3で追加されたドーム内での高速蘇生は「安全に、かつ高速に」ダウンした味方を起こすことができ、同じくドーム内の回復アイテムの使用速度増加も伴なって頼れる存在となりました。
こうした調整の結果、ジブラルタルはまるで歩く棺桶だった悲しき時期を乗り越え、使用難易度こそ高いものの、頼れるレジェンドとなりました。味方の状況を常に把握し、適切な判断で押し引きができるジブラルタルほど、戦場で遭遇したくないものもいません。
やや一般シーンでは見かける回数が減ったかなという体感がありますが、依然としてプロシーンではピックされることの多いジブラルタル。そんな彼を使いこなすためのラッキーワードは「おおらかでいること」。「よおブラザー」とジブラルタルのように温かく味方を見守り、時に戦いへ飛び込み、時に仲間の愚痴を聞き、チームと共に勝利を目指してみてください。
常に自分をアピールしたい?
そんなあなたはきっと“パスファインダー”タイプ!
戦術アビリティの「グラップリングフック」とアルティメットの「ジップラインガン」でレジェンド随一の機動力を誇るパスファインダー。本作では数少ない人外枠であり、ちょっとストレートすぎる発言が特徴的な彼?は、愛用するプレイヤーもまた個性的かもしれません。
グラップリングを使用した3次元機動は攻め、逃げ、射線の開拓、高所取りと様々な用途に繋がるだけでなく、アルティメットでチームメンバーを一気に移動させられたり、ビーコン解析で次のリングの場所を特定できたりと、やはり位置取りを得意とするレジェンドです。その性質から中~遠距離武器との相性も良く、一気に体力を削られた次の瞬間「ジー…」とジップラインを使用した移動音が複数聞こえてくる走馬灯を本作のプレイヤーなら一度は見たことがあるはず。
そんなパスファインダー使いにとっては重要なのは、いかに自分の領域に敵を引きずり込むかということ。「華麗なグラップリング裁きに見惚れろ」と空を舞う自分を相手に見せつけたいあなたには、きっとパスファインダーが似合います。
一方で
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グラップリングをミス、攻めにも逃げにも失敗「やらかしたわ」
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ジップラインを使用するが設置ミス「このジップミスってる」
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攻め込む際に一人で突貫、そのまま帰らない「OK、詰めるわ!」
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逃走の矢先、メンバーは集中砲火を浴びてダウン「あーごめん笑」
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グラップリングを空振りして敵へ直進「フザケンナッッ」
こうしたミスや言動には要注意。自分は空を舞い、相手はきりきり舞いさせられれば一番ですが、その逆パターンでモニターの前の相手を舞わせてしまっては本末転倒というもの。
パスファインダーもまた、調整という荒波を乗り越えてきたレジェンドです。
・ブラックホールとも言われたヒットボックス
・グラップリングの仕様変更
これらの2点がパスファインダーに大きな影響を及ぼしたといっても良いでしょう。
ヒットボックスという単語は常にプレイヤーを悩ませていますが、サービス開始当時のパスファインダーはその中でも別格。「ブラックホール」や「掃除機」とも揶揄されたレベルの謎の巨大な判定により、弾が当たるではなく、弾が吸い込まれると形容するべき有様でした。こちらはシーズン1にて改善されましたが、もしこれがなければ、シーズン10現在もパスファインダーは最弱候補の筆頭だったはずです。
グラップリングの仕様変更も大きな調整の一つ。ヒットボックスが縮小された後のパスファインダーは、敵より高所に陣取れるキャラクターが当時は彼だけだったことに加え、クールダウン15秒で縦横無尽に飛び回れることもあり、レイスに続くマストピックでした。しかし、シーズン5開幕と同時にクールダウンは15秒から35秒へと一気に増加。小柄が付与されたままだったということもあり、純粋な戦闘面で非常に弱くなってしまう事態となりました。この調整以降、戦場で彼の姿を見かけることは極めて少なくなってしまいます……。その後、流石にまずいと思われたのか、シーズン6にての「クールダウンは移動した距離分」へと再び仕様が変更。シーズン7にて細かなアップデートが行われ、現在の仕様となりました。
こうした調整を経て、パスファインダーは能力の理解度が深まれば深まるほど味を出す、スルメのようなレジェンドになったと言ってよいでしょう。アルティメットのジップラインガンはともかくとして、生命線であるグラップリングフックを活用するには経験と練習が必須です。
全盛期と比較すれば見かける回数は減ってしまいましたが、個性的なキャラクターと機動力で愛されるパスファインダー。そんなパスファインダーを使いこなすためのラッキーワードは「空」。地面に足を着いている暇などありません。自慢のグラップリングで相手を己の領域に引き込み、圧倒しましょう。