もっと詳しく

走り・運転しやすさ・乗り心地…今まで乗った自動車の中で最も高い平均点を叩き出す凄まじい車でした。

『BMW M340i xDrive ツーリング』って?

今回試乗したのは、8代目BMW3シリーズの中で最もハイパフォーマンスなモデルです。

このモデルは「Mパフォーマンスモデル」と呼ばれる、BMW M社が各部に手を加えた、サーキットでも楽しめる一台になっています。

車のサイズは通常の320iなどと変わりませんが、通常の320iが2リッター直列4気筒に対し、このモデルは3リッター直列6気筒のエンジンが搭載されています。

最高出力は387psと、もはやスポーツカーと言っても過言ではない代物です。GRスープラ中でも一番ハイパワーなRZと同じエンジンを積んでいることから、只者ではない感じが伝わるのではないでしょうか。

また、通常の3シリーズはFRなのに対し、M340iは4WDになっております。

通常の3シリーズ(BMW 320i M Sport)はこちらで試乗レビューをしておりますので、よろしければどうぞ。

BMW GROUP Tokyo Bayの試乗プログラムを活用

今回の試乗は、お台場にある『BMW GROUP Tokyo Bay』の試乗プログラムを活用して試乗しました。

BMW GROUP Tokyo Bayについては、こちらの記事で詳しく書いています。

元々は購入候補である320iを試乗するついでに、3シリーズの一番上のグレードのこの車を乗ってみたい、ということで試乗することにしました。

いざ試乗

先ほど通常の320iに試乗したばかりですが、印象はよりゴツい感じ。

よくよくみると、キドニーグリルの部分が通常の3シリーズとは異なるデザインをしているのとフロントライトの下に青いラインの装飾灯が入っているのが印象的です。

通常の320i M Sportはこちら。

このモデルは19インチのタイヤをはいておりました。先に試乗した320iは18インチ。

個人的にはセダンが好きですが、ステーションタイプのケツもかっこいいな…。

運転席に乗り込んだ印象は、通常の3シリーズとの違いは分かんないな、という印象。

ただ、先ほどにはなかったヘッドアップディスプレイが。M340iには標準装備されているとのこと。

あと、メーター部分のディスプレイがちゃんと車名ごとに名前が載っているのが芸が細かいな、と感じました。

運転インプレッション

エンジンをかけた瞬間、「ドゥオン」という低音の響くエンジン音。

先ほど乗った2リッターのものとは、明らかに違います。めっちゃいい音。

あと、乗り味が非常にしなやかに感じました。

ハイパワーモデルなので、より足回りが硬くて乗り心地悪いのかな、と思っていたのですが、通常の320iよりも明らかに乗り心地がいいです。

ホイール径なのか、FRと4WDの違いなのか、純粋に足回りのセッティングの影響なのかは分かりませんが、しっかりとした足回りの印象はそのままに、より快適性が向上している印象。

あと、とにかく思い通り運転できる!

320iも非常にクイックで操作しやすい印象はありましたが、より顕著。

また、走行モードを「SPORT」にすれば車内には一般道でも低音響くエンジン音を楽しむことができます。

いいところ・気に入ったところ

  • 320iのいいところは全て継承している
  • それに加え、320i以上にしなやかで安定した乗り心地
  • テンションの上がるエンジンサウンド
  • ハンドリングもスムーズで、行きたいと思ったところにスッと行ける操作感
  • ヘッドアップディスプレイやメーター部分のナビ表示などで、視界の移動なく運転に集中できる

気になったところ

  • 1000万円を超える値段

運転面では、不満らしい不満はなかったです。

自分が今まで運転した全ての車の中で、もっとも平均点の高い車でした。

まとめ

乗り心地の良さと運転の愉しさが非常に高いレベルで共存している車でした。

今回はツーリング(ステーションワゴン)でしたが、一度セダンにも乗ってみたいな、と思いました。

新車だと1000万円超えでちょっと手が出ないですが…数年後、中古価格がこなれてきたら検討の余地があるかなぁ…。

BMWの他の試乗レポートはこちらから。