10月1日(金)に全国公開、9月23日(木・祝)に秋田で先行公開される映画「光を追いかけて」より、長澤樹が美声を披露する本編映像が解禁された。
本作は、過疎化の進む秋田県の美しい田園を背景に”傷つきやすい思春期の少年少女”と“大人たち”の物語を描くヒューマンドラマ。若手最注目の中川翼や長澤、そして秋田出身の生駒里奈、柳葉敏郎が出演する。
中学3年生の彰(中川)は、両親の離婚で父の故郷・秋田へと引っ越したが、転校先にもなじめず憂鬱な日々が続いていた。ところがある日、彰は空に浮かぶ“緑の光”を目撃。田んぼのミステリーサークルへとたどり着くと、不登校のクラスメート・真希(長澤)と出会う。共通の秘密を持った2人の仲は近づき、灰色だった日常が輝き始める。一方で彰たちの中学は、過疎化による閉校の日が迫る。大人たちも揺れ動く中、“緑の光”は、彰たちに何を伝え導こうとしているのか。
日刊スポーツが、2021年の芸能界でブレークしたり、バズる「急上昇」候補として挙げている長澤。そんな長澤演じる真希が、屋根の上で秋田県民謡「秋田草刈歌」を美しい田園風景を背景に堂々と歌う本編映像が解禁。屋根の上は、不登校の真希にとっては唯一の自分の居場所。演じる長澤は「高いところがあまり得意ではなくて…」と打ち明けながらも、真希の心情に寄り添い「下は怖くて見れなかったのですが、上を見れば空がきれいだし、屋根の上だけが真希の居場所だという気持ちが分かりました」と女優魂を見せた。
圧巻の歌唱力を披露している長澤だが、民謡を歌うのは初めてとのこと。歌謡曲とは歌い方が全く違って、練習の時には息継ぎがうまくいかなくて酸欠状態になってしまったこともあったと振り返り「屋根の上で酸欠になって倒れたりしたらいけない! と思いました」と語るおちゃめな一面も。
この民謡のシーンは、真希という人物を語る上でとても重要な意味を持つという。複雑な心境を演技で表現しつつ歌うということについて長澤は「あまり難しいとは思わなかったです。ちゃんと練習をして歌に自信がついていたというのもあったと思いますが、歌詞の意味を考えていると自然と感情がこもっていったので、難しいという気持ちが生まれなかったです。歌うことと演じることは一緒になっていて、歌謡曲でもそうですが、歌詞のとおりうれしくなったり、感動したりするのだと思います」と語っている。
そんな長澤について、CMディレクターとして600本以上もの作品を手掛け、多くの女優と仕事をしてきた成田洋一監督も「初めて樹ちゃんに会った時、僕の目をじっと見て、その目が僕の思っている真希だったんですよ。1回目のリハーサルの時に、もう真希が出来上がっていましたね」と長澤との初対面を振り返る。そして撮影中も「彼女は、演技ができるから、全幅の信頼を置いていたんです」と絶賛した。
「光を追いかけて」本編映像
作品情報
「光を追いかけて」
2021年10月1日(金)グランドシネマサンシャイン池袋ほか全国順次公開
2021年9月23日(木・祝)AL☆VE(アルヴェシアター/秋田)にて先行公開
監督:成田洋一
脚本:成田洋一/作道雄
出演:中川翼、長澤樹、生駒里奈、中島セナ、駿河太郎、小野塚勇人、下川恭平、木村聖哉、丹野未結、日向丈、柳葉敏郎ほか
配給:ラビットハウス
公式サイト:http://hikariwo-oikakete.com/
©2021「光を追いかけて」製作委員会