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 太平洋戦争末期の沖縄で、県民の命を守ろうと力を尽くした内務官僚らの姿を描く映画「島守の塔」(五十嵐匠監督)の撮影が18日、新型コロナウイルス禍による昨年4月からの休止を経て、栃木県佐野市で再開された。今年12月まで栃木県や沖縄県などで撮影し、来年夏ごろの公開を予定している。

 再開に先立ち市内のロケ地で開いた祈願祭では、五十嵐監督らが厳かな表情で玉串を奉納し、撮影の安全と成功を祈った。川口浩史プロデューサーは「休止中は多くの人に助けられた。映画界が苦しい中、作品を成功させてコロナに打ち勝つ証しにしたい」と期待を込めた。