新型コロナウイルスの新規感染者が18日、全国で2万3000人を超え、過去最多となった。厚生労働省によると、国内で治療中の重症者も17日時点で前日より70人多い1716人となり、6日連続で最多を更新した。
18日の新規感染者は東京都が過去2番目に多い5386人で、大阪府は初めて2千人を超えて2296人となった。首都圏では神奈川県が2021人、千葉県が1692人、埼玉県が1451人だった。
過去最多は全国で相次ぐ。福岡県の1253人、愛知県の1227人、兵庫県の1088人、沖縄県の761人などが高水準となっている。
政府の新型コロナウイルス対策分科会の尾身茂会長は18日、衆院内閣委員会の閉会中審査で「(新規感染者数は)報告されているよりももう少し多いと思う」と指摘。「検査の供給体制が間に合っていないのに加え、一部が積極的に受けようとしない」と話した。
厚労省の専門家組織「アドバイザリーボード」は同日、「高齢者の感染者も増加しており、今後さらに死亡者が増加することが懸念される」との分析をまとめ「全国で各地で、災害レベルの状況にあるとの認識での対応が必要」と改めて警鐘を鳴らした。