2021年もあと2週間を切り、少なくとも国内市場では2021年リリースのスマートフォンは出そろったといって良いと思います。
そんな中、世界屈指の超有名ユーチューバー、「MKBHD」ことMarques Brownlee氏が毎年恒例のスマートフォンカメラ・ブラインドテストを開催。その結果をYoutube上で公開していました。
この毎年行われているカメラ比較はユーザーに機種名を明かさず好みの画像を2択で選んでもらう、というブラインドテスト形式で開催。
今回は数週間かけてインスタグラム上で複数の画像に投票してもらう形で行ったとのことです。
今回、トーナメントにエントリ―したのは以下の16機種:
- Galaxy S21 Ultra
- ZTE Axon 30 Ultra
- ASUS ROG 5
- Lenovo Legion Duel
- Xperia Pro i
- Oppo Find X3 Pro
- OnePlus 9 Pro
- Pixel 6 Pro
- Pixel 5a
- iPhone 13 Pro
- Motorola Edge
- ASUS Zenfone 8
- Xiaomi Poco X3 GT
- Microsoft Surface Duo 2
- Realme GT
ん?といった感じの日本では馴染みのない機種も混じっていますが、一応「強豪」はそろっている感じ。
Xiaomiモデルが入っていないのは気になりますが、これはおそらく米国で正式にリリースされている機種、というのがエントリー基準になっているからかもしれません。
一方、日本勢でエントリーしているのはソニーの最新モデル、Xperia Pro-I。
個人的にはユーザー数の多いであろうXperia 1 IIIで勝負してほしかったような気もしますが、一応Xperiaではカメラ性能No.1と評されるXperia Pro-Iの方が上位に食い込めるような気もします。
ちなみに以下は2020年の結果↓
昨年はASUS Zenfone 7 Proが勝ち抜いて優勝。これはかなり意外でしたが、今年はASUS Zenfone 8ではなく、ASUS ROG Phone 5で2連続優勝なるか?といった感じです。
と、前置きはこれくらいにして置いて、実際のトーナメントはどうなったかというと:
左ブロックの1回戦の結果は以下のとおり。
本命の一つ、Galaxy S21 Ultraは無事初戦突破。
Xperia Pro-IもOppo Find X3 Proを破り2回戦進出しています。
一方、右ブロックでは初戦から大波乱が。。。
Pixel同氏の争いで、最上位モデルのPixel 6 ProがミッドレンジのPixel 5aに敗退、という大番狂わせの展開に。
ちなみにPixel 6 Proの価格116,600円~、Pixel 5a 5Gは51,700円と両者の間には約2倍の価格差があり、この結果はかなり意外です。
これについてはBrownlee氏も触れており、他にも価格とユーザーによるカメラ評価が一致しないケースが多々あると指摘しています。
そしてPixel 5aは2回戦でさらに高級なiPhone 13 Proすらも撃破。
一方、日本人の期待を背負うXperia Pro-Iは残念ながら2回戦でOnePlus 9 Proに敗退。
そして最終的に決勝まで勝ち進んだのはなんと:
左ブロックからはOneplus 9 Pro、そして左ブロックからは「価格的に大穴」のPixel 5a。
そして決勝戦の結果はさらに驚き…
2021年のユーザーブラインドテストで最も優秀なカメラとして選ばれたのはなんと、Pixel 5a!
昨年のチャンピオン、ASUS Zenfone 7 Proも結構驚きでしたが、同モデルはそれでもハイエンド機種でした。
ところが今回の最優秀カメラに選ばれたのは16機種の中で最も安価なモデル、ということに。
なお、同氏いわく、フォロワーの中には撮影した画像をオリジナルサイズでアップして比較できるようにして欲しい、という要望もあるとのこと。
しかし、同氏はそうしてしまっては「このブラインドテストの意味をなさない」とも。
このテストはあくまでスマホカメラの専門的・技術的な評価をするものではなく、重要なのは一般的なユーザーが手軽に撮影した写真を最も一般的な方法(今回はインスタ上)で閲覧した際の直感的な評価、という点。
要は、普段何気なくSNS上に投稿されている写真をほとんど無意識にユーザーが見た際、一番受けが良い写真が撮れるのはどの機種のカメラか?というテストとも言えると思います。
こういったスタンスでの「カメラ比較」というのは他に例がないので、個人的には非常に参考になると思っています。
それにしても2021年チャンピオンのPixel 5a、Pixel 6シリーズの発売以降はすっかり影が薄くなってしまっていましたが、今回の「優勝」でまた人気が盛り返すかもしれませんね。
ソース:Youtube