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在宅勤務が広がり、自宅の家具を見直す人が世界中で増えています。「ロックダウン(都市封鎖)優秀国」と呼ばれるニュージーランドでは、組み立て式移動型デスクとマットレスが大人気とか。一体どんなアイテムなのでしょうか?

 

ノマドワーカーに人気の組み立て式移動型デスク

組み立て式移動型デスクの「Work From Home Desks」は、もともとニュージーランドでイベント事業を手掛けていた企業が開発しました。新型コロナウイルスの影響で従来の事業の先行きが危ぶまれ、新たなプロジェクトを始める必要に迫られた同社は、リモートワーカーをターゲットにしたデスクを開発しました。コロナ禍で「家の中で場所を問わず、快適な仕事環境を整えたい」というニーズが高まっていたからです。

 

また、一般的にニュージーランド人はワークライフバランスを重視し、スポーツやアウトドア活動が好きです。この組み立て式移動型デスクは、キャンピングカーなどの中でも使えることもあり、リモートワーカーだけでなく、ノマドワーカーからも注目されています。

↑「Work From Home Desks」を使って、こんなふうに働けたら

 

Work From Home Desksは、機能性や利便性の高さが特徴。人間工学に基づきながら、立ち作業と座り作業がすぐに切り替えられるように設計されています。コンパクトに折り畳めるうえ、持ち運びも簡単。それだけでなく、多くのユーザーは「耐久性も良い!」と評価しています。また、自然を連想させるために、素材にはニュージーランドの天然白樺を使っています。

 

価格はスタンダードタイプが902NZドル(約7万3000円※)、イスやバンドル付きのアッパータイプが1422 NZドル(約11万4000円)。家具なので値が張りますが、その価値は十分ありそうです。

※1NZドル=約80円(2021年10月15日時点)で換算

 

睡眠の質を高めるマットレス

↑ニュージーランドで人気沸騰中の「Ecosa Topper」(画像提供/Ecosa)

 

ロックダウンという未曽有の出来事は、世界各国で多くの人に精神的なストレスを与え、その影響は睡眠にも及んでいます。ニュージーランドも例外ではなく、「睡眠の質が低下している」と感じている人が少なくない模様。当然ながら「睡眠環境を改善したい」というニーズが高まっています。

 

そんな中で人気を集めているのが、隣国オーストラリアのEcosa社が製造するシートマットの「Ecosa Topper」。高い通気性と冷たい感触のジェルが組み込まれた素材をマットに用いていることが特徴。「ジェル・メモリーフォーム」と呼ばれる素材が柔らかい感触を与えると同時に、マットがユーザーの身体にフィットするようになっています。

 

同製品のユーザーによるレビューを見てみると、「ベッドを新たに買うよりも遥かにコストを抑えられる」という声が目立ちます。価格は384NZドル(約3万1000円)〜と確かに経済的です。

 

また、寝具の良さを体感するためには、3か月程度の期間が必要だと一般的に言われています。同社はそのようなニーズに応えるために、購入から3か月以内であれば無料で返品することが可能。ロックダウン中はベッドの寝心地を直接店舗で試せないこともあり、ユーザー視点に立ったこのような対応も好評な理由と言えるでしょう。

 

「コロナリスクの低い国」として注目を集めているニュージーランドでは、欧州各国やオーストラリアなどから帰国する人や、投資目的で海外から移住する人が増加しています。本稿で取り上げたようなデスクやマットレスが、コロナ禍でも彼らの生産性と幸福感を高めているかもしれません。