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 衆院選が公示され、兵庫県内の12選挙区には午後0時現在、計38人(うち女性6人)が立候補を届け出た。前回に続いて全12議席の独占を狙う自民、公明両党に対し、野党共闘を進める立憲民主、共産両党などが挑む。7選挙区で自民と立民、「第三極」の勢力として支持を拡大する日本維新の会が争う。

 立候補の届け出は午後5時まで。38人で確定すれば、1996年の小選挙区比例代表並立制の導入以降で最少となる。党派別の内訳は、自民10人▽立民8人▽公明2人▽共産5人▽維新9人▽国民民主党1人▽れいわ新選組1人▽無所属2人。

 自民は10選挙区に前職を擁立。2、8区で前職が立つ公明とともに、与党で12選挙区での完勝を目指す。

 立民は、前回、比例復活した前職1人に加え、元職2人、新人5人を擁立した。共産との候補者一本化は2区で実現しなかったが、10選挙区で共闘。このため、共産の候補者は過去最少となった。

 国民は立民と選挙区をすみ分け、3区に新人を立てるが、共産と競合する。

 維新は、自民に次ぐ過去最多の9人を擁立。本拠地・大阪に近い神戸・阪神間以外に、「保守王国」ともされる西播磨地域など県内全域で浸透を狙う。

 県内初参戦のれいわは、公明対共産の構図が続く8区に元職を立てる。

 比例近畿ブロック(定数28)との重複立候補は、自民9人▽立民8人▽共産1人▽維新9人▽国民1人▽れいわ1人。(紺野大樹)

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