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【独自】都内のコロナ救急要請 病院見つからぬ例多発 6割搬送せず

 自宅などで新型コロナの症状が悪化し救急搬送を要請した都内の患者のうち、およそ6割が、受け入れ先の病院が見つからないなどの理由で搬送されていなかったことが分かりました。

 東京都では新型コロナに感染しても「自宅療養」や「入院調整中」などとなっている人が3万人を超えて増え続け、肺炎が悪化するなどして本来であれば入院が必要な容体に陥った人でも受け入れ先が見つからない状況が深刻さを増しています。

 こうした中、都内では自宅などで容体が悪化し救急搬送を要請したにもかかわらず、病院に搬送されなかったケースが今月2日から8日までの1週間だけで959件に上ったことが関係者への取材で分かりました。これは、コロナ関連での救急要請全体のおよそ6割にあたります。

 救急車に乗ったものの受け入れ先の病院が長時間、見つからないため患者本人が断念するケースや、保健所の判断でやむなく、自宅待機を継続することになったケースが相次いでいるということです。

 一方、運良く搬送先が見つかった患者についても、救急車を呼んでから病院に到着するまでに5時間以上かかったケースが1週間で52件に上りました。