東京都内で、8月上旬の1週間に、新型コロナウイルスの陽性者の1,000人近くを搬送できていなかったことがわかった。
関係者によると、都内で救急隊が出場し新型コロナの陽性者を扱った1週間ごとの件数は7月から増え続けていて、8月2日から8日までの1週間は1,668件だった。
しかし、6割近くにあたる959件は病院が見つからないため、本人が諦めたか、自宅療養の指示が出て搬送に至らなかったという。
また、搬送できたのは709件だったが、このうち搬送に5時間以上かかったものは52件あり、中にはおよそ23時間かかったケースもあったという。
感染の拡大が止まらない中、都内における救急搬送の深刻な実態が浮き彫りとなっている。