防衛省によりますと、19日午前10時15分と午前10時16分ごろ、北朝鮮の東側から弾道ミサイル2発が発射されたということです。いずれも朝鮮半島の東側の日本海に落下したと推定され、落下地点については、日本の排他的経済水域の内側か外側かを含め分析中だということです。
北朝鮮が弾道ミサイルや、その可能性があるものを発射したのが確認されるのは9月28日以来で、ことしに入り4回目です。
13:00すぎ 松野官房長官 地元から首相官邸に
地元の千葉県で予定していた日程を取りやめた松野官房長官が、総理大臣官邸に入りました。
13:00すぎ 首相 街頭演説後 仙台から東京へ
岸田総理大臣は、JR仙台駅前で街頭演説を行ったあと午後1時前に東京行きの新幹線に乗りました。午後3時前に東京駅に到着する予定で、その後、総理大臣官邸に入り対応にあたることにしています。
訪米中の外務省局長が米国務省特別代表と電話協議
ワシントンを訪れている外務省の船越アジア大洋州局長は、アメリカ国務省のソン・キム北朝鮮担当特別代表と電話で協議し、北朝鮮の弾道ミサイル発射に関する最新の情報を共有し、引き続き緊密に連携してくことを確認しました。
松野官房長官 地元千葉県での午後の日程とりやめ官邸へ
衆議院選挙の公示に伴って地元の千葉県に入っていた松野官房長官は、予定していた午後の日程を取りやめて総理大臣官邸に戻り、対応にあたることになりました。
11:45ごろ 岸防衛相 落下地点 飛距離 軌道などいずれも分析中
岸防衛大臣は、防衛省で記者団に対し「北朝鮮は令和元年5月ごろから頻繁な発射を繰り返しておりその目的がミサイル技術の向上にあることは明らかだ。北朝鮮による弾道ミサイル等の度重なる発射は、わが国を含む国際社会全体にとっての深刻な課題だ。私から引き続き情報収集、警戒監視に万全を期すよう指示を出し、関係幹部会議を開催するなど対応に万全を期している」と述べました。
一方、推定される落下地点や飛距離、軌道などについてはいずれも分析を進めていると述べるにとどめました。
11:40すぎ 磯崎官房副長官「安保理決議違反 極めて遺憾」
磯崎官房副長官は記者会見で「今般の北朝鮮の行動は、わが国と地域の平和と安全を脅かすものであり、これまでの弾道ミサイルなどの度重なる発射を含め、わが国を含む国際社会全体にとっての深刻な課題だ」と述べました。
そのうえで「このような弾道ミサイル発射は関連する国連安保理決議に違反するものであり、極めて遺憾だ。わが国としては、北朝鮮に対して、厳重に抗議した。強く非難する」と述べました。
またNSC=国家安全保障会議の閣僚会合の開催予定について「岸田総理大臣の指示を踏まえて、情報の分析を行っているところであり、NSCの開催の可能性も含め判断していく」と述べました。
韓国軍合同参謀本部 “10:17ごろ弾道ミサイル1発発射”
韓国軍の合同参謀本部は、北朝鮮が午前10時17分ごろ、東部のハムギョン南道シンポ付近から日本海に向けて弾道ミサイル1発を発射したと、明らかにしました。
岸田首相 予定変更し帰京へ
岸田総理大臣は、昼過ぎからJR仙台駅前で街頭演説を行ったあと、秋田県に入る予定を変更し総理大臣官邸に戻ることになりました。
11:15ごろ 首相 「北朝鮮から発射は2発」訪問先の福島市で
北朝鮮から弾道ミサイルの可能性があるものが発射されたことを受けて、岸田総理大臣は、訪問先の福島市で記者団に対し、発射されたのは2発だと明らかにしました。
11:10すぎ 首相 ツイッターに「毅然と対応」と投稿
岸田総理大臣は、みずからのツイッターに「毅然と対応してまいります」と投稿しました。
10:54 岸防衛相が防衛省着 「これから情報収集」
岸防衛大臣は防衛省に登庁した際、記者団に対し「いろいろ連絡は受けているが、これから情報収集・分析を進めていく」と述べました。
10:38 海上保安庁「すでに落下」発表
海上保安庁は弾道ミサイルの可能性があるものは、すでに落下したとみられると10時38分に発表しました。
首相 情報収集のほか不測の事態に備え態勢とることなど指示
北朝鮮から弾道ミサイルの可能性があるものが発射されたことを受けて、岸田総理大臣は、情報の収集と分析に全力を挙げ、国民に対し迅速・的確な情報提供を行うこと、航空機や船舶などの安全確認を徹底すること、それに不測の事態に備え、万全の態勢をとることを指示しました。
首相官邸では磯崎官房副長官が対応にあたる
衆議院選挙の公示に伴い、岸田総理大臣は応援演説で福島市を訪れているほか、松野官房長官は千葉県の地元に入っていて、総理大臣官邸では、磯崎官房副長官が対応にあたっています。
10:30ごろ 官邸対策室で緊急参集チームが情報収集や被害確認
関係者によりますと、総理大臣官邸の危機管理センターに設置している官邸対策室に関係省庁の担当者をメンバーとする緊急参集チームを招集し、情報の収集と被害の確認などにあたっているということです。
水産庁 各地の無線局通じ沖合の漁船に対し注意呼びかけ
北朝鮮から弾道ミサイルの可能性があるものが発射されたことを受けて、水産庁は各地の無線局を通じて沖合の漁船に対し、注意を呼びかけるとともに、被害などの情報がないか確認を進めています。
防衛省や内閣官房も「弾道ミサイルの可能性があるもの発射」発表
防衛省は北朝鮮から弾道ミサイルの可能性があるものが発射されたと発表しました。
付近を航行する船舶や航空機に安全を呼びかけるとともに、情報の確認を急いでいます。
10:23 海上保安庁「北朝鮮から弾道ミサイル可能性あるもの発射」
航行中の船舶に対し、今後の情報に注意するよう呼びかけています。
北朝鮮 発射は9月28日以来
防衛省によりますと、前回は北朝鮮内陸部から1発が東方向に発射されました。
このときの発射について政府は、弾道ミサイル技術を使用したものだとしていますが、飛距離や高度、それに日本の排他的経済水域への落下がなかったのかなど、詳しい分析結果は明らかになっていません。
北朝鮮はおととしに13回、合わせて25発の弾道ミサイルなどを発射し、去年は3月の1か月間で4回、合わせて8発の発射が確認されていました。
韓国軍の合同参謀本部「飛しょう体を発射」
北朝鮮は、9月11日と12日に新たに開発した長距離巡航ミサイルの発射実験に成功したと発表したほか、15日には、列車から日本海に向けて短距離弾道ミサイル2発を発射し、日本の排他的経済水域の内側に落下したと推定されています。
また、9月28日には北部のチャガン(慈江)道から短距離ミサイル1発を発射し、その翌日には、極超音速ミサイル「火星8型」の発射実験を初めて行ったと発表しました。
さらに9月30日に、新たに開発した対空ミサイルの発射実験を行ったと発表しています。