2021年夏に開催された「東京2020」が終わった。五輪では日本が史上最多27個の金メダルを獲得し、パラリンピックも地元開催ならではの注目を浴びた。一方で大会はもともと巨額の公費投入を問題視されていた上に、コロナ禍による1年延期と無観客開催で更なる出費を強いられることとなった。負の遺産は誰に回され、そこから得る教訓は何なのか――。 組織委員会の一員として関わった立場から、逆風が吹き続けた異例…