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この問題で柏市保健所は19日午後、記者会見を開き詳しい経緯を説明しました。

それによりますと今月11日、柏市で1人暮らしの妊娠8か月の30代の妊婦が感染していることが分かりました。

この時は軽症の診断で、保健所への届け出には「妊婦」という情報はなく、その3日後の14日、保健所が健康観察として聞き取りを行い「妊婦」だと分かったということです。

女性は「息苦しい、呼吸が苦しい」とも話し、血液中の酸素の数値も91%に低下していたということです。

このため「中等症」の状態で、優先度が高い患者と判断され、翌15日から2日間、保健所が県に入院調整を依頼しましたが、対応できる医療機関は見つからず自宅で療養を続けることになったということです。

そして17日の朝、保健所が再び電話をかけた際、女性が「腹部に張りがあり、出血がある」と話したため、かかりつけの産婦人科や保健所、県の調整本部などで複数の医療機関にあたりましたが受け入れ先が見つからず、午後4時20分ごろ患者から保健所に「腹部に痛みがあり、再度出血があった。陣痛ではないか」と連絡があったということです。

その後も、県や保健所などが探しましたが見つからず、1時間後の午後5時20分、自宅で男の赤ちゃんを出産しました。

早産のため緊急の処置が必要で、女性はみずから救急要請を行い、赤ちゃんは病院に救急搬送されましたが、亡くなったということです。

女性は現在、中等症と診断され入院しているということです。