19日未明に発表された新型14インチ・16インチMacBook Proには、67W、96W、140Wのいずれかの電源アダプタが同梱される。
このうち140W出力対応の電源アダプタは、16インチMacBook Proにのみ同梱されるが、同電源アダプタには次世代半導体である窒化ガリウム(GaN)が採用されていることがわかった。米メディアThe Vergeが伝えている。
140W出力対応の電源アダプタはGaNが採用されていることが判明
The Vergeによると、140W電源アダプタには窒化ガリウム(GaN)が採用されているとのこと。Appleが窒化ガリウム(GaN)を採用するのは同電源アダプタがはじめて。
窒化ガリウム(GaN)は、熱伝導率が大きく放熱性に優れるなどの特徴を持つ、ガリウム(Ga)と窒素(N)の化合物。これを採用することで、高出力な電源アダプタでもコンパクトなサイズに抑えられる。
AnkerやBelkin、RAVPowerなど多くの会社が同化合物を使用した小型充電器を開発、販売してきたが、ついにAppleからも窒化ガリウム(GaN)を採用した電源アダプタが登場したことになる。ちなみに67W、96Wの電源アダプタには採用されていないようだ。
また、別記事でもお伝えしたとおり、140W電源アダプタは 「USB PD 3.1 EPR (Extended Power Range)」 をサポートしていることが明らかになっている。「USB-C – MagSafe 3ケーブル」 は同規格に対応しているため140Wの出力が可能だが、既存のUSB-Cケーブルでは140W出力ができないため、16インチMacBook Proをフルパワー充電するには現時点では 「USB-C – MagSafe 3ケーブル」 による充電が必要になるという。
関連記事
・16インチMacBook Pro、140Wフルパワー充電は現時点ではMagSafeのみで利用可能
・【2021年最新比較】MacBook AirとMacBook Proの性能・違いを一挙比較。オススメはどのモデル?