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M1 Max

Apple

アップルは新型プロセッサ「M1 Pro」および「M1 Max」の発表にてプロ仕様ノートPCのための世界で最もパワフルなチップだと主張し、特にGPU性能の素晴らしさを強調していました。

その直後、最上位のM1 MaxチップのGPU性能がソニーのPlayStation 5よりも高い可能性を示す推計が発表されています。

M1 Maxチップは最大で32コアのGPUを搭載でき、M1チップの最大8コアGPUと比べて飛躍的な進歩を遂げています。アップルいわくグラフィック性能がピークに達したときの消費電力はディスクリート(外部)GPUを搭載したWindowsノートPCに比べて70%少ないとのこと。

さらにアップルは、M1 MaxのGPUが「最も大型のWindowsノートパソコンに搭載されている最もハイエンドのGPU」と同等のパフォーマンスを発揮しながら消費電力は最大100ワットも少ないと述べています。以上の主張は、M1 Max(GPU32コアかつRAM 64GB)搭載の16インチMacBook ProとMSI GE76 Raider(ハイエンド環境)およびRazer Blade 15 Advanced(コンパクト環境)の比較に基づくと注釈で説明されています。

こうした公式情報をもとに、ノートPCの性能を細かく検証する海外レビューサイトNotebookcheckは、M1 ProおよびM1 Maxチップが何TFLOPS処理できるかを推定しました。TFLOPとはコンピュータの処理速度を表す単位の1つであり、浮動小数点演算を1秒間に1兆回行うことを示す単位のこと。その結果は、以下の通りです(カッコ内はGPUコア数)。

  • M1(8コア)=2.6TFLOPS

  • M1 Pro (14コア)=4.5TFLOPS

  • M1 Pro(16コア)=5.2TFLOPS

  • M1 Max(24コア)=7.8TFLOPS

  • M1 Max(32コア)= 10.4 TFLOPS

そしてソニー公称のPS5性能は10.28TFLOPSであり、M1 Max(32コア)が上回るということです。これらはあくまで推定値であり、実際にテストしたものではありませんが、新型MacBook Proが26日にユーザーの手元に届いてからは検証されることになるでしょう。ちなみに、市販のGPUとしてはRTX 2080がM1 Max(GPU32コア)と同等とのことです。

またTwitterでYouTuberのZoneOfTech氏が指摘しているように、M1 Max(新型MacBook Pro)でのSSD読み込み速度は最大で7.4GB/秒に対してPS5は5.5GBであり、いっそう優位が広がる予感もあります。

ただしM1 Max(GPU32コア)を搭載したMacBook Proのお値段は36万5800円(税込/以下同)~であり、PS5の約4万4000円~とは数倍もの開きがあります。しかもMac用のゲーム資産はお世辞にも豊富ではなく、ゲーミングPC(Mac)として買うのは合理的な選択とは言えなさそうです。

とはいえ、Appleシリコン上でWindows用ゲームを遊ぶ手段もいくつかあり、比較的安価なM1 Mac上でも問題なく動作したとの報告もあります。基本的には動画編集などクリエイティブのプロ向けマシンでありつつ、そこに「時々ゲームもプレイできる環境」もオマケに付いてくると捉えれば、お得感は増すかもしれません。

Source:Notebookcheck

via:MacRumors

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