前首相VS野党統一候補 “ハマのドン”も乱入の神奈川2区
自民党 菅義偉候補
「ワクチン一本足打法じゃないかとも揶揄もされました。猛威を振るったデルタ株も今は全くと言っていいほど衰えています」
きのう公示日を迎えた衆議院選挙。菅前総理は、自らの出陣式に臨んでいました。総理在任中の成果をアピールする菅氏、ビラにはワクチン接種推進など総理として成し遂げたとする政策がズラリと並びます。
「ワクチンありがとうございました」
自民党 菅義偉候補
「打った?」
「2回やりました」
Q.生の菅さんどうでしたか
「かわいかった」「いい人だと思います」
演説後には多くの聴衆に囲まれ、グータッチを交わします。菅氏自身も「人出がすごかった」と周囲に語っています。一方で、出陣式会場ではこんな訴えも・・・
「(PCR)検査、増やしてくださいね」「そうしないと、みんなここにいる人死んじゃうよ」
これまで菅氏は地元で毎週駅頭に立つなど運動量の多さを売りに強固な地盤を築いてきました。しかし、2012年の官房長官就任以降は選挙区にほとんど戻れず・・・。コロナの影響で大規模な集会も開けなくなるなど、従来とは異なる選挙戦を余儀なくされています。
自民党 菅義偉候補
「私自身9回目の選挙ですけど、今回の選挙ほど危機感を持っている選挙はありません」
その菅氏に挑むのは、立憲民主党の岡本英子候補です。
立憲民主党 岡本英子候補
「新・岸田政権が生まれましたけれども、一枚皮をめくれば、やはりそこには安倍・菅政権の姿がびっちりとこびりついている。こんな政治を続けてはいけない」
元国会議員の岡本氏は、菅氏が総理に就任して以降、国民が成果を実感できていないと指摘します。
立憲民主党 岡本英子候補
「本当に1年前は菅さんが総理に選ばれて、地域の中でも期待感が高まったと思うが、たった1年で大きく印象が変わってきた」
さらに、助っ人として駆けつけたのが・・・“ハマのドン”と呼ばれ、地元経済界に影響力を持つとされる藤木・横浜港ハーバーリゾート協会会長です。藤木氏はIR招致をめぐる方針の違いから菅氏と袂を分かち、今年8月の横浜市長選挙では菅氏が推した候補を敗北においやりました。岡本氏が野党統一候補になったことで、打倒・菅氏にも自信を見せます。
横浜港ハーバーリゾート協会 藤木幸夫会長
「(野党は)統一を組んだでしょ。これは偉かったよ。共産党は一番偉いよ、今。野党がそういったら、今の腐った自民党なんか倒せるんだ」
横浜市長選に続き、野党候補を応援する理由を尋ねると・・・
横浜港ハーバーリゾート協会 藤木幸夫会長
「そういうことはわかるでしょ、常識。ダメなものはダメ、良いものに取りかえる、当たり前だ」
前総理と野党統一候補の一騎打ち。果たして有権者の審判は・・・