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 自民党総裁選です。4人の候補は党主催の討論会に臨み、全国の学生や女性の党員の質問に答えました。候補間の“温度差”も垣間見えます。

 討論会には、党の青年局・女性局に所属する全国の学生や女性がオンライン形式で参加しました。

 まず参加者から出た質問は、衆議院の比例区で73歳以上の候補を公認しない「73歳定年制」を維持するかどうか。「定年制」についてはベテラン議員の一部が撤廃などを求めていますが、若手は堅持するよう主張していて、候補者間にも“温度差”が見られました。

河野太郎行革相
 「衆議院の比例代表73歳定年制、これは堅持していきたい」

岸田文雄前政調会長
 「比例代表73歳定年制、これは堅持いたします」

野田聖子幹事長代行
 「定年制について、かねてから堅持していくということで進めています。賛成です」

 河野、岸田、野田の3氏が定年制を“堅持する”としたのに対して、高市氏は慎重姿勢です。

高市早苗前総務相
 「自民党の強みというのは、とっても若い世代からシニアの世代まで幅広い年齢層が活躍していて、それぞれの年代に応じて直面する課題というものがある。この何歳にするかというのは慎重に考えなきゃいけない」

 また“コロナ禍”における学生支援についても、論戦が繰り広げられました。

河野太郎行革相
 「食費にも困っているという方が結構いらっしゃいます 。例えばお米、野菜という現物を学生さんへ支給することも手段として十分あり得る」

岸田文雄前政調会長
 「ぜひ現金等をしっかりとした支援も用意しなければならない。バイトのマッチング、こういった工夫もしなければなりません」

高市早苗前総務相
 「子ども食堂、こちらへの支援とともにですね、フードバンクへの支援をとても強化をしたい」

野田聖子幹事長代行
 「私は速やかに困窮している学生に現金給付をすべきと言い切ります。(財源は)国債でもいいと思います、赤字国債でも」

 このほか、4人は憲法改正や少子化対策など様々な政策課題について質疑に応じました。

 一方、野党は・・・

立憲民主党 枝野幸男代表
 「まさに隠す・ごまかす・嘘をつく・説明しない。この政治を変える、そのど真ん中で皆さんの期待に応えて、皆さんの知りたい情報をちゃんと伝える、まっとうな政治を取り戻す」

 立憲民主党の枝野代表は20日、千葉県内を遊説し、安倍・菅政権について痛烈に批判。次の総選挙で政権交代が実現した場合には情報公開を進めると強調しました。