阿蘇山噴火 警戒レベル3に 噴煙が3500mの高さまで・・・
午前11時43分、熊本県の活火山・阿蘇山が噴火。灰色の噴煙が空高く立ち上る様子がわかります。こちらは火口付近の様子。響く轟音。カメラのレンズに当たる噴石が噴火のすさまじさを物語っています。画面手前の駐車場には観光バスと思われる大型バスが確認できます。避難するためでしょうか、急いで建物の中に入る人たちの姿も・・・
気象庁によりますと、阿蘇山の中岳第一火口で午前11時43分、中規模の噴火が発生。噴煙は3500メートルの高さまで上りました。火砕流は火口から1キロ以上のところまで達したといいます。気象庁は午前11時48分、阿蘇山の噴火警戒レベルを「火口周辺規制」の2から山への立ち入り規制が必要な「入山規制」の3に引き上げました。
記者
「阿蘇中岳第一火口の避難壕がうかがえます。大きな噴石から身を守るための施設ですが、今回の噴煙の影響でしょうか、建物の一部が壊れているのが確認できます。あたり一面、灰色の灰で埋もれているのも確認できます。大きな噴石があちらこちらに飛び散っている、そんな様子がうかがえます」
天気もよく、付近のレストランには多くの観光客が訪れていたといいます。
レストランニュー草千里 河津朋大オーナー
「バキバキという音はしたんですけど、基本的に揺れとか大きな音はありませんでした。観光客のお客様は意外と皆さん冷静で、動揺するようなことはありませんでした」
今のところ人的な被害はないといいますが、気象庁は・・・
気象庁 尾崎友亮火山監視課長
「中岳第一火口から概ね2キロの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。また火山ガスに注意してください」
気象庁によりますと、中規模噴火のあとに起きた連続噴火は午後2時10分ごろ、停止したといいます。