WOWOW開局30周年記念として、2022年1月30日（日）に放送・配信予定の神山健治監督・脚本による新作長編アニメ『永遠の831（はちさんいち）』より、M・A・O（橋本なずな役）のインタビューが公開された。
本作は『攻殻機動隊 S.A.C.』シリーズ、『東のエデン』シリーズなど数々の名作を送り出し、また新たな取り組みで全世界から注目を集めているアニメーション監督、脚本家の神山健治が監督・脚本を務める新作長編アニメ。2022年1月30日（日）よる8時よりWOWOWプライムで放送、WOWOWオンデマンドで配信開始となる。
今回は、そんな本作の放送・配信を前に、M・A・Oさんのオフィシャルインタビューをお届け！
本作でメインキャラクターである橋本なずな役を務めたM・A・Oさん。橋本なずなというキャラクターについてや、共演した斉藤壮馬さんや興津和幸さんのイメージなどを語った。
M・A・Oさんが「絶対観て損はない！」と語る本作の魅力とは！？
Q.なずなというキャラクターを演じられて、もともと抱いていたイメージと、収録で変化したイメージはありますか？
なずなちゃんからは、感情の起伏が少なく、あまり自分の意志を持たないイメージを受けていました。自分の能力を利用されても、流されてしまう。でもそれは、なずなちゃんの優しさが許容しているように思えました。収録で神山監督に、すでに過去の出来事から月日が経っているので、そこに悲愴感はないという説明をしていただき、より深く理解することができました。
Q.なずなという少女はM・A・Oさんにはどう感じられますか？
自分と同じ能力を持つスズシロウくんと出会い希望を見出しますが、兄のいる831戦線という組織がスズシロウくんと関わることで、心が揺らいでいるように感じました。
Q.斉藤壮馬さん（スズシロウ）、興津和幸さん（なずなの兄である芹）とともに、メインキャラクターをつとめられました。お二人のイメージと、役柄とのギャップを教えて下さい。
スズシロウくんは ”迷える少年感” が強いのですが、斉藤さんご本人はすごくしっかりされている方だと思いました。芹さんは、妹への愛情はありながら、威圧感があって怖いイメージですが、興津さんはとてもフレンドリーな柔らかい方で、収録現場でも話題を作ってくださるムードメーカーです。
Q.神山健治監督の印象は？
神山監督の作品は、観る者に問いを投げかけるような、メッセージ性の鋭い作品が多く、勝手に「クールな方なのかな？」というイメージがあったのですが、実際にお会いするととても優しくて、細かいところまで丁寧にディレクションしていただきました。
スタイリスト：長谷川香
ヘアメイク：福島加奈子
カメラマン：中川容邦
（C）神山健治・ＣＲＡＦＴＡＲ・ＷＯＷＯＷ／「永遠の８３１」ＷＯＷＯＷ
Q.M・A・Oさんがプッシュしたい『永遠の831』の見どころは？
スズシロウくんとなずなちゃんの ”少年少女の物語” に、酸いも甘いも噛み分けた ”大人の世界” が交差していきます。そこに対してスズシロウくんがどう向き合っていくかという「選択の結果」が見どころだと思います。
Q.ただの ”少年少女の物語” では終わらないわけですね。
そうですね。大人になりかけているスズシロウくんが、社会の仕組みを思い知って、その意味を問われる。若い方だけではなく、大人の方にも観ていただきたい作品です。
Q.社会的なテーマも扱った本作ですが中高生や若い世代にどう伝えていきたいですか？
「絶対観て損はない！」と思います。社会とも自分とも向き合える機会になりますし、世界の在り方やこれからどう生きていくのか、大人への一歩となる学びにあふれていると思います。
Q.大人の方にはどう観てもらいたいですか？
観たあとに感じたことや考えたことを議論していただきたいです。世代を問わず共通して響く言葉がたくさんあると思いますので、大人として若者に伝えるべきものなど、この「永遠の831」を通じて世代を超えた交流ができると感じています。
Q.最後の質問になりますが、M・A・Oさんが時間を止められるとしたら、何をしますか？
自分のためだけに使えるのなら、家の中で時間を止めて、ネットも繋がらないようにして読書します（笑）。家の外なら、もしたまたま道路に飛び出す子供に出くわしたら、時間を止めて守りたいですね！
スタイリスト：長谷川香
ヘアメイク：福島加奈子
カメラマン：中川容邦
（C）神山健治・ＣＲＡＦＴＡＲ・ＷＯＷＯＷ／「永遠の８３１」ＷＯＷＯＷ