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山梨県富士吉田市にある遊園地、「富士急ハイランド」で去年12月以降、ジェットコースターの利用客が骨折する事故が4件相次いでいたことがわかりました。
県は21日、立ち入り調査することにしています。

山梨県や富士急ハイランドによりますと、去年12月から今月2日にかけてジェットコースター「ド・ドドンパ」を利用した30代から50代の男女、あわせて4人が首や背中の骨を折る事故が相次ぎ、全治1か月から3か月の大けがをしたということです。
「ド・ドドンパ」は、車両に取り付けられたタンクから噴射する空気圧によって発車から2秒足らずで時速180キロまで加速するジェットコースターで、富士急ハイランドは安全点検を理由に今月12日から当面、運転を休止しています。
富士急ハイランドが県に報告したのは今月17日で、会社側は車両が原因の事故だと確認できていないとしています。
一方、県は事故を速やかに報告しなかったとして行政指導をし、21日、立ち入り調査することにしています。
また、国の事故調査部会も今後、調査をする予定です。
富士急ハイランドは頭を座席につけるよう利用客に呼びかけているということですが、4人のうち何人かは前傾姿勢で利用していたと説明しています。
富士急ハイランドは「けがをしたお客さまには誠意をもって対応したい。お客さまの安全を第一に、確認作業を徹底し、原因究明を進める」とコメントしています。