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ここ最近TwitterなどのSNSを眺めていると「今年の1枚!」的な話が流れてきて、もうそんな季節かと1mmくらい切なくなっております。

例によって個人的に、今年ザックリと腹をえぐっていった作品達、音楽や漫画、小説を纏めようと思うのです

音楽に関しては1枚だけには絞れそうにない…ということで去年と同じく10枚にしようかと。

どこかの誰かの視野が広がるきっかけになれば。

Disc1は「Puzzle / AiRI」です。

AiRIがアーティスト名ですよ。

これは、シンガー「AiRI」が10年間で歌ってきた楽曲から選ばれた14曲+新曲1曲が収められたメジャー1stアルバムになります。

楽曲としてはパンク、ハードロック、メタル、ユーロビート的な要素を強く感じましたが、
割とポピュラーなバンドサウンド + 電子音という構成が多いので、聴きにくいってことはないと思います。

彼女はあくまでもシンガー及び作詞家なので、例えばバンドであったり、作詞作曲もこなすアーティストと比較すると楽曲のカラーにそこまでの一貫性があるわけではない。その上で今年印象に残ったCDに名を連ねているのは彼女の独特の歌声にあるのだと思ったりしています。

AiRIの代名詞ともいえるのが独特のハイトーンボイスだと思います。それを顕著に感じられるのがTr.3のLike a Greenではないでしょうか。

ハッピー感溢れるパンクですね。これ聴いてテンション上がった方は明日CDショップへどうぞ。

かなり前に発表された楽曲(2004年)ではあるものの、前述の通り明るくアップテンポな曲であるためか、ライブではアンセムソングであり、「モッシュピット作成ソング」でもあります。(渋谷クラブクアトロの下のフロア全てがモッシュピットと化していました。)

また、このアルバム用の新曲「FLY HIGH」には「今の気持ちが素直に表現されています」と本人が語っていたように、アッパーでストレートなサウンドの中に周りの人への感謝の気持ちや、点であった世界が面になって広がっていくような感覚が、溢れているように感じました。

上記の楽曲達もそうだし、このアルバムは聴いているだけでテンションの上がる楽曲が満載だけれども、こういった事を知った上でアルバムを一周すると見える世界がまるで違うのではないかと思います。

是非是非、歌詞を読みながら10年分の熱量を感じて下さい。泣くから。

こういう音楽は「ジャンルに縛られないことが魅力」と、あるシンガーが言っていたけれど、まさにそれを形容するような1枚なのだと思います。
楽曲はカラフルでも、彼女が歌うことによって散り散りだったそれらが一枚絵になるような、そんな印象を持ちました。

余談になってしまうけれど、このアルバムの後にリリースした曲「Dreamer」もいい曲でした。

歌詞読みながら聴いて下さい、泣k

因みにこの文章、あえてこの方を語る上で外せない要素を一切排除して書いています。(調べれば3秒で分かるとは思いますが)

先入観なしで聴いてみて欲しいと思ったからです。

イメージでしかないんですが、食わず嫌いしてる人多いんじゃないかなと思って。

1枚目から知ってる人は知ってる、知らない人は全く知らないようなCDについて書いてみました。

あと9枚何にしようか…(決めてない)