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f76e4620.jpg前回のトマトに次いで、今度はイチゴのビタミンC(アスコルビン酸)について調べてみました。使ったイチゴの品種は、‘さがほのか’と‘紅ほっぺ’です。

果実の外観は特に大きな差が見られませんが、断面を見ると‘紅ほっぺ’の果肉色は赤みが強いことがわかります。ピューレーにしてみると、はっきりと赤色の濃さに違いが認められました。ババロアなどに加工するときは、‘紅ほっぺ’の色が際立つのではないかと思われました。

糖度は‘さがほのか’で9.5度、‘紅ほっぺ’で8.2度でした。ただ、これは品種特性なのか、たまたま果実の出来や熟度が影響したのかわかりません。

ビタミンC(アスコルビン酸)含量を逆相カラムを用いたHPLCで測定したところ、‘さがほのか’は63.5 mg/100g、‘紅ほっぺ’は70.6 mg/100gでした。これも上記と同様、品種特性を反映しているかどうかはわかりません。

イチゴには色々な品種がありますが、消費者の皆さんはどのようにして選択しているのでしょうか?それぞれの品種の果実特性を調査するとともに、どのような特性が消費者にアピールし購買につながるのか、調べてみるのも面白そうです。