博報堂生活総合研究所は2021年10月、新型コロナウイルスが流行している昨今の生活者意識や行動について「新型コロナウイルスに関する生活者調査」を実施しました(調査期間は10月1〜4日、対象は首都圏・名古屋圏・阪神圏の20〜69歳の男女1,500名。調査概要はPDFの4ページ参照)。
【調査前の状況】9月は新規感染者数が大幅な減少傾向をみせ、13日には2か月ぶりの3千人台に。中旬にワクチン2回接種者が国民の5割に到達。その後も新規感染者数は減少し、月末30日には1,541人に。全国の重症者数も28日に千人を切りました。東京都の新規感染者数も10月2日には196人と前週の同じ曜日を41日連続で下回りました。9月末まで延長されていた緊急事態宣言(19都道府県)とまん延防止等重点措置(8県)は予定通り30日で全面解除。解除後、人流も増え始めた中での調査です。
新型コロナウイルス影響下での「生活自由度」
暮らしの自由度について感染拡大以前の普段の状態を100点とすると、現在は何点くらいかをきいたところ、2021年10月は57.2点となりました。今年最低の数値だった前月から5.3ptの大幅な増加となり、一転して今年2番目に高い数値となりました。前年同月との比較では2.5pt低くなっています。
新型コロナウイルス影響下での意識・行動
【不安度】は全項目で前月より減少。「海外の情勢」(57.5%、9.4pt減)、「行政の対応」(70.2%、8.8pt減)が目立ちます。【行動の抑制度】も全項目で減少。「人とのボディタッチ」(77.8%、6.6pt減)、「体験型エンタメ」(76.2%、5.8pt減)など。【行動の実施度】では「感染対策を徹底している店や施設の利用」(55.9%、7.3pt減)、「混む時間を避けたり来店頻度を減らした買い物」(60.6%、7.2pt減)、「自家用車での移動」(47.2%、6.5pt減)などが減少。生活者の行動が、先月までの抑制基調から変化していることがうかがえます。
詳しくは、こちらのPDFをご覧ください。