米SNS大手のFacebookは、近く社名を変更する計画があることがわかった。米メディアThe Vergeが、現地時間19日に匿名の情報提供者からの情報として伝えた。
The Vergeによると、Facebookは来週 (10月24日の週) にも社名変更を行う予定であるとのこと。
10月28日開催の 「Connect」 でFacebookの社名変更が発表か
新しい社名は明らかになっていないものの、2015年にGoogleがAlphabetを設立したように、自社のソーシャルメディア 「Facebook」 「Instagram」 「WhatsApp」、VRブランド 「Oculus」 など各サービスを統括する親会社として位置付けられる可能性があるという。
新たな社名は来週28日に開催される 「Facebook Connect 2021」 で発表される可能性もあるが、同イベントの前に発表する可能性もあるとThe Vergeは指摘する。
Facebookは社名変更することで、ソーシャルメディア企業からメタバース企業へのイメージ転換を図ることを目論んでいるという。メタバースは、インターネット上で多人数が同時に接続し、アバターやキャラクターなどを通じて交流したり、経済活動を行う仮想空間のことを指す言葉。
Facebookの共同創業者兼会長兼CEOであるマーク・ザッカーバーグ氏は、メタバース関連ハードウェアはいずれスマートフォンのようなユビキタス的存在となると考えており、ARグラスなどの消費者向けハードウェアの開発を行なっている。そして、すでに1万人以上の従業員を抱えている中、SNSを中核とする企業からメタバース企業へと移行するため、EU内で今後1万人の従業員を増員する計画であることも発表している。
また、今回の社名変更はFacebookに向けられる批判と、マーク・ザッカーバーグ氏が注力する未来志向の計画を切り離す狙いもあるとみられる。