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家族に精神疾患の患者を持つ医師。家族も自分も精神疾患にかかっている人。どちらも珍しいことではありません。しかし、患者家族であり、自らも精神疾患の経験を持ち、その上精神科医であるというケースは極めて稀でしょう。やきつべの径(みち)診療所(静岡県焼津市)の夏苅郁子さんは、その貴重な経歴を持つ一人です。「3つの立場を経験していることは私の大きな強み」と公言し、患者と家族に寄り添った親身な精神科医療に携わっています。