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今年10月、中国・海警局は、計344条に及ぶ独自の規定案を決定し、外国の組織や個人が領海侵犯した際、拘束・送検する具体的な手続きを発表した。今回の規定案は、今春2月に施行した「海警法」を補完し、海洋権益をますます強化していくものだ。だが、中国が南シナ海の領有権を強く主張する根拠はなんなのか。拙著『中国「国恥地図」の謎を解く』(新潮新書)では、背景に中国の歴史認識と「失地意識」があり、100年前の「国恥地図」と深く関わっている事実を明らかにした。