政府が去年、新型コロナ対策用に調達した布マスク、いわゆる「アベノマスク」について、岸田総理は在庫の7100万枚を確認したところ、15%にあたる1100万枚が不良品であったことを明らかにしました。
岸田首相
「昨年4月から5月に厚生労働省が直接検品を実施したところ、約7100万枚のうち、約1100万枚、約15%が不良品でありました」
いわゆる「アベノマスク」をめぐっては、今年の3月時点で8200万枚以上が在庫として残り、保管費用が6億円以上かかっていることから野党が問題視しています。
きょうの参院本会議で岸田総理は、去年の4月から5月に厚生労働省が7100万枚について検品したところ、15%にあたる1100万枚が不良品であることを明らかにしました。その理由について、岸田総理は「品質基準等を明確に定めた仕様書を作成していなかった」などと説明しています。
また、▼厚生労働省による検品費用におよそ6億9200万円、▼その後に納入事業者が実施した検品費用におよそ10億7000万円、▼検品に時間がかかったことに伴う追加費用におよそ3億3000万円かかったことも明らかにしました。
岸田総理は、「費用対効果の観点から適切な方策を検討していく」と繰り返し強調しました。