外国籍市民の参加是非問う武蔵野市 「住民投票条例案」否決
東京・武蔵野市議会で外国籍の市民にも日本人と同じ条件で住民投票への参加を認める条例案の採決が行われ、否決されました。
武蔵野市議会で審議されたのは、3か月以上、市内に在住する18歳以上の市民に住民投票の資格を与える条例案です。条例に基づく住民投票は、選挙と違い法的拘束力はありませんが、外国籍の市民にも参加を認めることについて、自民党の一部の国会議員らは、外国人参政権につながりかねないなどとして、反対運動を進めたほか、ネット上では外国人差別を煽るような動きも広がり、全国的な注目を集めました。
賛成した内山さとこ市議
「多様性を認め合い、尊重し合う平和な社会の構築を目指してきたはずの武蔵野市が、対立や分断の火種となってしまったことは痛恨の極みです」
反対した本多夏帆市議
「コミュニケーションが不足した結果生じるのは、町のなかにおける分断です。こんなこと、市民は望んでいません」
武蔵野市議会の本会議で採決が行われ、条例案は賛成11票に対し、反対14票で否決されました。