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10月9日、大規模な太陽嵐が「コロナ質量放出(CME)」を引き起こし、大量のプラズマが地球に向かって放出されました。これが地球に到達して磁気圏に衝突すると、通常では見られない美しいオーロラが世界各地で発生します。CMEは、太陽で突発的に起こる爆発(フレア)に伴って発生するもので、太陽系内に拡大し、放出されたプラズマを加速させます。

太陽から噴き出すプラズマの流れを太陽風と呼びます。地球に到達したとしても磁気圏により大部分が遮断されますが、一部のプラズマは磁気圏を通って地球の地磁気極に流れ込み、大気中に美しいオーロラを作り出します。今回の太陽嵐によるオーロラの美しさを伝えるために、ESA(欧州宇宙機関)は10月12日未明の激しいオーロラ活動中に撮影された映像を公開しました。

この映像は、スウェーデンの全天球カメラ(360度カメラ)で60秒ごとに撮影された画像から作られたものです。この全天球カメラは、できる限り広く夜空を撮影するために魚眼レンズを使用しており、大規模なオーロラを捉えることに成功しました。

人間が見るオーロラはほとんどが緑ですが、紫のものもあります。映像で見られる紫色のオーロラは、惑星の大気中にあるイオン性窒素などの高エネルギーの粒子によって生まれたものです。

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