レトロなコンシューマ機の改造パーツなどを販売する台湾のショップRetro Game Restoreが,セガサターンが作れそうな基板「Mini SS Main Board for CM4 Lite」の予約受付を開始した。価格は41.69ドルで,2021年9月末の出荷が予定されている。
特徴は,BANDAI SPIRITSが2020年3月に発売したプラモデル,「BEST HIT CHRONICLE 2/5 セガサターン(HST-3200)」(関連記事)にセットできるように設計されている点だ。つまり,実物の5分の2サイズのプラモデルを実際に動くモノにしてしまおう,というパーツであるらしい。
詳しいスペックは書かれていないが,ビデオ出力としてミニHDMIが用意されているほか,コンポジットとRGB出力をサポートしており,後日発売予定の拡張ボードを使えばイーサネットの接続も可能になるそうだ。セガサターンのビデオ/オーディオケーブルを持っていれば,古いタイプのディスプレイにも接続できるという。
実際に遊ぶためには,シングルボードコンピュータのRaspberry Piが必要で,多くのエミュレータを集めた「RetroPie」の最新バージョンを使う。Raspberry Piとしては,Adafruit IndustriesのRaspberry Pi 4互換ボード,「Raspberry Pi Compute Module 4」が推奨されている。言うまでもないと思うが,Retro Game Restoreの製品にセガサターンのプラモデルおよびRaspberry Piは含まれていないので,注意してほしい。
プレイできるまでのハードルがなかなか高そうな製品だが,チャレンジしてみたい人は公式サイトをチェックしてほしい。