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神田正輝・松田聖子さん記者会見、神田沙也加自殺報道

メディア全体は抑制的だと思いますが…

「今のお気持ちは」神田正輝・松田聖子さんらの挨拶で特定記者が質問

神田沙也加さんに関して神田正輝・松田聖子さんがコメントを寄せるという形でマスメディアのカメラの前に姿を現し、挨拶をしました。

「取材」と書いてますが、映像を見る限りメディア側と質疑応答のような形にはなってません。

信じられないのは、コメントを述べて会場を退出するために動き出した際に

「今のお気持ちは」

などという「質問」をする一人の特定の記者が居たという事。

この記者がどの会社の所属なのかは不明ですが、実に嘆かわしいことだと思います。

直前、神田正輝さんからは以下の発言がありました。

しばらくの間、そっとしておいていただけたらありがたいと思います。

その直後の話ですからね…

メディア各社がこぞって質問をしたという状況ではないというのが救いだと思いますが、フラッシュを大量に浴びせるというのも…(彼らは慣れていると思ったのでしょうが)。

神田さんの「ご協力ありがとうございます」という冒頭の発言が無為にされてしまっていると感じます。

自殺報道に関する報道ガイドライン

自殺報道ガイドライン

竹内結子さんなど著名人の自殺報道について|Nathan(ねーさん)|note

木村響子氏、木村花さんの遺書内容公開したメディアに「触れないでほしいと泣いて頼んだ結果がこれですか」 – 事実を整える

既に上掲記事でまとめていますが、自殺報道に関しては各者が指針を出しています。

WHO『自殺報道ガイドライン』

メディア関係者の方へ|自殺対策|厚生労働省

よりよい放送のために | 一般社団法人 日本民間放送連盟

厚生労働省は令和3 年12 月19 日に周知内容をアップデートしていますが、神田沙也加さんの自殺報道を受けてのことです。

著名人の自殺に関する報道は、その報じ方によっては、著名人をロールモデルと考えている人(とりわけ子どもや若者、自殺念慮を抱えている人)に強い影響を与え、「模倣自殺」や「後追い自殺」を誘発しかねません。

民放連も以下明言しています。

 (4) 取材対象となった人の痛み、苦悩に心を配る。事件・事故・災害の被害者、家族、関係者に対し、節度をもった姿勢で接する。集団的過熱取材による被害の発生は避けなければならない。

今回の会見場での記者の態度は、これらの指針に反していないでしょうか?

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