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 自動運転をめぐる技術開発や実証実験が各地で進む中、茨城県境町で1年前に始まった自治体初の自動運転バスの定常運転サービスが根を張り始めた。車内にオペレーターが乗る有人サービスは5段階ある自動運転の「レベル2」の位置づけではあるが、11人が乗車可能な車両は右左折を含む大半の運行を自動で行う。丸みのあるデザインの自動運転バスが他の車などと一緒に街中を走る様子は近未来を感じさせる光景だ。「駅がない」という交通面での大きな弱点を抱える境町は「住み続けられる町」に生まれ変わるため、財源面の課題を意欲とアイデアで乗り越えながら前進を続けている。