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夏の全国高校野球、21日の第3試合は山梨の日本航空高校が愛媛の新田高校に5対3で勝って3回戦に進みました。
日本航空は4回、先発ピッチャーで9番のヴァデルナ フェルガス投手の2点タイムリーヒットなど、シングルヒット5本を集めて3点を先制しました。
続く5回は、5番・塚田甲子郎選手の2打席連続ヒットとなるタイムリーヒットで1点を追加し、7回にも1点を加えてリードを広げました。
投げては1回戦で完封勝ちしたヴァデルナ投手が、得意のスライダーを軸にしたピッチングで9回139球を投げて3失点に抑え、2試合連続で完投しました。
日本航空は5対3で新田に勝ち、16年ぶりの3回戦進出を決めました。
新田は7回に1番・長谷川聖天選手のタイムリーヒットなどで3点を返し、9回も2アウト一塁三塁と攻めましたが、あと1本が出ませんでした。
「結構疲れた」日本航空高 ヴァデルナ投手
7回に打球が腹を直撃したことについては「少し痛かったです。ふんばろうと思いましたが点を取られてしまいました。それでもチームメートから『落ち着いていこう』と声をかけられて切り替えられました」と振り返っていました。
4回の2点タイムリーヒットについては「自分はあまりバッティングが得意ではないですが、打ちたいと思っていました。追い込まれていたので振りに行ったらバットに当たってくれました」と話していました。
「夏の大会諦めた部活の思い背負って」日本航空高 久次米主将
勝った日本航空高校のキャプテン久次米陸士選手は「新型コロナの影響で夏の大会を諦めた部活動の思いを背負って、地方大会からやってきました。勝つところを見せることができ、よかったです。応援でパワーをもらい、実力以上の力を出すことができました」と話していました。
ヴァデルナ投手「よく粘ってくれた」日本航空高 豊泉監督
そして次の試合に向けては「思い切って精いっぱい泥臭くやりたい」と話していました。
「ずっと夢見ていた」新田 古和田主将
6回から先発の向井投手をリリーフし3イニングで1失点のピッチングについては「監督から『流れを断ち切ってくれ』と言われ、緩急をつけるピッチングを意識しました」と振り返っていました。
「選手たちはよくやった」新田 岡田監督
1点差に迫った7回の攻撃については「キャプテンの古和田選手がヒットで悪い流れを変え、チームを勢いづかせてくれたので追いつきたかったです」と悔しそうに話していました。