Pixel 6/6 Proに搭載のGoogleチップ、「Tensor」。
同チップがサムスン製で事実上、同社のExynos 2100をカスタマイズしたものであることはご存知の方も多いとは思います。
そのため、このPixel 6シリーズでは通信モデムについてもクアルコム製ではなく、Exynosモデムを搭載。
しかし今回、このExynosモデムを搭載したPixel 6シリーズがGalaxy S21 Ultra(Snapdrafon 888搭載版)との比較で電波の補足性能に大きな違いがあることが明らかになった模様です。
PCMagが行った実験で明らかになったもので、これによると、テストしたすべてのシナリオにおいて、Pixel 6 ProよりもGalaxy S21 Ultraの方がLTE信号の捕捉率が高く、少なくとも2~5dBmの差があることがわかりました。
ご覧のように、受信電波強度と通信速度の両方で、Galaxy S21の方が圧倒的に優秀であることが分かります。
この比較により、Pixel 6のExynosモデムは、Galaxy S21シリーズに内蔵されているQualcommモデムには及ばないことが明らかになったとのこと。
また、これはGalaxy S21シリーズの電波周りの性能が特に良い、ということではなく、クアルコム製とExynosモデムの違いによるもの、つまりSnapdragon 888とTensorチップの違いということになります。
また、この件について伝えたAndroid Policeによると、特に米国ではExynosモデムはクアルコム製モデムに劣ることが以前から知られており、サムスンでさえ米国向けモデルではExynosモデムの採用を避けている、とのこと。
これ、国や地域のキャリアネットワークによっても違いがあるのだとは思いますが、日本ではどうなのか非常に気になるところです。
そういえば、Pixel 6/6 Proではモバイルスタンバイが異常にバッテリーを消費するというトラブル報告がありました。
ひょっとするとこの4G電波受信の弱さと関連性があるのでしょうか。
ソース:PCMag