国連総会 中国習主席、コロナ起源調査めぐり「政治的操作に反対」
国連総会で中国の習近平国家主席は、新型コロナウイルスの起源について「科学に基づいた調査は支持するが、政治的操作には反対する」と訴えました。
中国の習近平国家主席は事前に収録したビデオ演説で、「新型コロナの感染拡大により世界が新たな変革の時期を迎え、各国が協力し、ワクチンを世界の公共財にすることが重要だ」などと強調。ウイルスの起源について「科学に基づいた調査は支持するが、政治的操作には反対する」と訴えました。
また、最近の国際情勢については、名指しを避けながらも「外部からの軍事干渉と、いわゆる“民主化”が災いしていることを改めて証明した」と指摘しました。アフガニスタン情勢をめぐりアメリカなどを非難したものとみられます。
「中国は決して他国の侵略などしない」などとも訴えていて、中国としてはアメリカとの対立が深まる中、国際協調の姿勢をアピールする狙いもあるとみられます。