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タリバン暫定政権追加の閣僚人事で少数民族を起用 今回も女性はなし

 アフガニスタンで暫定政権を立ち上げたイスラム主義組織「タリバン」は、追加の閣僚人事で過去に迫害した少数民族を任命しました。一方で、今回も女性の入閣はありませんでした。

 タリバンのムジャヒド報道官は21日、暫定政権の追加の閣僚人事を発表しました。

 これまでに発表されている33の閣僚などのポストは、ほとんどがパシュトゥーン人を主体とするタリバン幹部で占められ、批判を浴びていましたが、今回の人事では、タリバンの旧政権時代に迫害された少数民族のハザラ人を副保健相代行に任命。商務相代行には、反タリバン勢力が拠点としているパンジシール州出身のタジク人が選ばれました。

 一方で、今回も女性閣僚は1人も任命されませんでしたが、タリバン側としては、少数派を加えたことで、「包括的政府」であることをアピールし、国際社会の政権承認に繋げたい狙いがあるものとみられます。

 また、ムジャヒド報道官は、いまだに再開していない女子の中等教育について、「出来るだけ早く再開される」と説明し、最終調整の段階に入っていることを示唆しました。中等教育は、男子生徒だけに限り、18日から再開されています。