754馬力のピックアップのパイオニア、リビアンR1Tを誰よりも早く、我々だけがファーストドライブ。米国のスタートアップ企業による、「E-ピックアップ」。リビアンR1Tは、大都会のカウボーイにとっても、エコで気持ちの良いトラックだ。
アメリカのスタートアップ企業の最初のモデルである「R1T」ピックアップトラックに試乗?海外のメディアではありえないことだ。
数百万ドルの損失や、最初の納入の遅れが報じられていますが、リビアン社は、我々ドイツ人に最初の生産車を見せることよりも重要なことがあるようだ。
そこで我々AUTO BILDは、シカゴから南へ車で2時間の距離にあるノーマル(Normal)という小さな町にあるリビアンの工場を訪れた。
かつて三菱の工場だったこの場所で、同社はすぐにアマゾン向けのバンを製造し、現在はすでに「R1T」を製造している。
入場: 禁止されている。
しかし、数マイル先で、「R1T」を発見し、その運転席にいるオーナーを説得して、短時間の試乗をさせてもらった。
「プレミアグリーン」の塗装を施したこのピックアップは、数日前に組み立てラインから出荷されたばかりで、ハンドルを握っているのは、リビアン社に勤務する男性だ。彼は以前、ドイツのボッシュ社に勤めていた。
今、ノーマルの北にある田舎道で、彼はアクセルペダルを踏み、同乗者はヴィーガンレザーで作られた非常に快適なシートに座っている。
さてと、ご自慢のオーナーは、「どんな感じかな?」と尋ねる。
「フォードF-150ライトニングに似ていますが、違います」と私は答えた。
ライフスタイルプロダクトとしての電動ピックアップ
これは、各ホイールに電動モーターが搭載されていることに起因している。
そして、トルクベクタリングと呼ばれる最適なトルク配分により、荷物を積んで3トンを超える「R1T」は、まるでレールの上を走るかのようにカーブを駆け抜けていく。
自分がトラックに乗っていることを一瞬でも忘れてはならないのだが・・・。
高級感のあるシート、縮小されながらもフルデジタル化されたコックピット。
フロントガラスの向こうには、比較的短いボンネットがある。
頭上にはパノラミックガラスルーフ。そしてスポーツカーのような加速感。
これでも、かつてのピックアップトラックのような、ユーティリティービークルなのだろうか?
オール電動化「F-150」が、よりライフスタイルに密着した商品であるとすれば、「R1T」はさらにその上を行く。
しかし、それが悪いことなのか、と自問自答しながら、ダッシュボード上の荒々しいエコウッドを撫でてみる。
私は、標準的なチューニングのような「オールパーパス」モードで走行している。そして、それはとても印象的だ。
「スポーツ」モードは言うまでもない。
航続距離は最大で640キロメートルまで可能
もちろん、ポルシェの加速に近づくには、多大なエネルギーが必要だが、アンダーボディに搭載された135kWhのバッテリー(「ラージパック」)によって、ある程度の余裕は備わっている。
また、2基のモーターをオフにすれば「R1T」が前輪駆動車になるため、航続距離が安定する「コンサベーションモード」を選択することもできるようになっている。
オフロード性能だけはまだ判断できない。
というのも、残念ながら、この新しいファンシーなピックアップトラックは、オールテレーンタイヤを履いていたが、我々がオフロードでテストすることは叶わなかったからだ。
また、オーナーは近い将来、5トンの牽引力をフルに使いたいと考えている。
自動運転と360度全方位の視界を確保するために、「R1T」には11個のカメラと5個のレーダーセンサーが搭載されている。
また、リビアン社のE-トラックは、来年から、より小型のバッテリー(105kWh)を搭載したモデルも発売されが、こちらでも67,500ドル(約763万円)より安くはならない。
また、「マックスパック」(航続距離640km)は1万ドル(約113万円)の追加料金がかかる。
最初の充電は最大190kW(後にさらに高速化)で、その後、トラックのフロントとリアがライトアップされる。
「リビアンアドベンチャーネットワーク」は、2023年までに米国全土で3,500カ所の急速充電ポイントを提供する計画だ。
次期モデルの「R1S」が充電できるのもそこだ。
「リビアンR1T」のプラットフォームをベースに開発される大型電動SUVだ。
ドライビングフィールは、「フォードF-150ライトニング」のそれに似ているようでいて、違う。それは、各ホイールにそれぞれ電動モーターが搭載されているからかもしれない。また、トルクベクタリングという、最適なトルク配分により、荷物を積んで3トンを超える「R1T」は、まるでレールの上を滑るようにカーブを駆け抜けていく。
オール電化の「F-150」がどちらかというとライフスタイル商品であるとすれば、「R1T」はそれ以上だ。もちろん、ポルシェの加速(0~96km/hまで3.0秒)にはエネルギーが必要だが、アンダーボディに搭載された135kWhのバッテリー(「ラージパック」)によって、ある程度の余裕は備わっている。
また、2つのエンジンが停止し、「R1T」が前輪駆動車になるため、航続距離が安定する「コンサベーションモード」も選択できる。自動運転と360度全方位の視界を確保するために、「R1T」には11個のカメラと、5個のレーダーセンサーが搭載されている。
テクニカルデータ: リビアンR1Tラージパック
● パワーユニット: 電動モーター×4基(前後アクスルに各2基) ● バッテリーサイズ: 135kWh ● 最高出力: 562kW(754PS) ● 最大トルク: 1120Nm ● 駆動方式: 全輪駆動、1速オートマチックトランスミッション ● 充電スピード: 20分で最大224km ● 全長×全幅×全高: 5514×2077×1986mm ● 乾燥重量: 約2670kg ● 積載容量: 最大800kg ● 牽引能力: 最大5トン ● 0-96km/h加速: 3.0秒 ● 最高速度: 201km/h ● 価格: 67,500ドル(約763万円)より
結論:
繰り返すが、「次のテスラ」だ。
しかし、その道のりはまだまだ長い。
それでも、リビアンには、自社工場、独自のバッテリー開発、そして自慢できるファーストカーという良い前提条件が揃っている。
そして、世界的な巨人である、アマゾンが投資家として、また主要な顧客として存在することが何よりも心強い。
Text: Hauke Schrieber
Photo: Rivian